スムーズに回旋するために伸ばすべき筋肉は?簡単ゴルフストレッチでスコアアップ【Dr.stretch監修】

「ずばり、ストレッチを実践するだけでスコアアップすることは可能です!」そう力強く語ってくれたのは、ストレッチ専門店 「Dr.stretch」の人気トレーナーである高岡珠々さん。

ハードな筋トレやレッスンはなかなか続けられなくても、簡単なストレッチを継続するだけで、スイングに重要な体の筋肉を伸ばし、スコアアップにつなげることができるんです。冬の間はインドアになりがちですし、寒さで体がぎゅっと縮こまり、凝り固まってしまいます。しっかりストレッチをすることで怪我も防ぐことができて一石二鳥。女性ゴルファーの皆さん、まずは、1日10分のストレッチからはじめてみませんか?

第3回目となる今回は、ゴルフにおいて重要なキーワードとなる“回旋”にまつわるストレッチを実践していきます。スムーズにスイングするためには、上半身と骨盤の動きが連動することが重要だと語る高岡トレーナー。今回は、背中から腰に繋がる【広背筋】と骨盤から足に繋がる【中殿筋】を伸ばすストレッチをご紹介します。

【1】腰をスムーズに回旋させるために!【広背筋・腰回り】のストレッチ

体幹・腰をひねるストレッチを続けることで、バックスイングやフォロースルーがよりスムーズになり、飛距離アップも期待できるはず。このストレッチを行うことで、腰回りに加え、【広背筋】も伸ばすことができます。広背筋は、背中側の脇から腰にかけてを覆う大きな筋肉。腕を後ろに引いたり、肩甲骨を動かしたりと、スイングを安定させるために重要な役割を果たします。

仰向けに横になり、伸ばす方の足(写真の場合、左足)をもう一方の足の上から床に向かって倒します。膝が床につかない場合、手は添えてOK。両肩は床に付けた状態で、伸ばしたい側の手は足と反対方向に伸ばします。背中から腰回りの【広背筋】が伸びていることを感じましょう。膝の位置は足の付け根から真横にまっすぐ伸ばすのが◎。膝が下がりすぎていると、腰の痛みの原因に。【左右 各15秒×3セット】

【2】骨盤の回旋を助ける【中殿筋】のストレッチ

ゴルフのスイングでは、基本的に下半身は安定させた状態で、骨盤から上体を回旋させていきます。一連のスイングの動作中、骨盤は右に左にと大きく動くので、スムーズに動かせるよう、日ごろから骨盤周りのストレッチをしておくことが重要です。骨盤と大腿骨を結ぶ【中殿筋】をストレッチすることで、骨盤を安定させることができますよ。

【中殿筋】を伸ばしたい側の足(写真では右足)を、もう一方の足の向こう側に置きます。立てた膝が反対側の胸につくように両腕で抱えます。骨盤と大腿骨を結ぶ【中殿筋】がじわじわ伸びていることを実感しましょう。左足は90度以上に曲げるのが理想ですが、難しい場合、伸ばしていてもOK。【左右 各15秒×3セット】

【What’s ストレッチ】高岡トレーナーに聞く! 「静的ストレッチ、動的ストレッチって何?」

ストレッチと一言にいっても、「どれくらい伸ばせばいいの?」「やりすぎはよくないの?」などなど、素朴なギモンがたくさん! そこで、ストレッチのプロである高岡トレーナーに聞いてみました。

今回は、「静的ストレッチ、動的ストレッチの違い」について。同じストレッチでも、実践すべきシーンやタイミングに違いがあるのでしょうか?

高岡トレーナー「基本的に、動的ストレッチは“スポーツをやる前にウォーミングアップ”として行うストレッチのことを指します。例えば、簡単なところでいうと屈伸運動もそうですし、サッカー選手が試合前にもも上げをしているシーンを目にしたりしませんか? そういった、筋肉に刺激を与えるストレッチのことです。一方、静的ストレッチは、スポーツが終わった後のアフターケアとして取り入れられることが多いです。前屈や開脚など、弾みを付けずにじっくり行います。皆さんも、ラウンド前にはパフォーマンスがアップする動的ストレッチ、プレー後にお風呂で体を温めたら静的ストレッチなど、シーン別に取り入れてみてくださいね」

教えてくれたのは…ストレッチ専門店 Dr.stretch 高岡珠々トレーナー

Dr.stretch ららぽーと湘南平塚店店長。各メディアでストレッチを伝授する人気トレーナー。ゴルフを始めたきっかけは、「ゴルフ好きのお客様の気持ちや、身体の動きを知るため」という、頼もしすぎるゴルフ女子!

監修【ストレッチ専門店 Dr.stretch

国内外190店舗以上を展開し、1500名を超えるプロのトレーナーが独自技術「コアバランスストレッチ」を提供するストレッチの専門店。お問い合わせは公式ホームページ、または050‐5357‐3466まで。

撮影/長谷川梓 協力/ Dr.stretch

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