アプローチを9時3時の振り子で打つとトップしがち…【カリスマコーチの1ポイントレッスン】

最近スコアがまとまらない、なかなか100がコンスタントに切れない、後半疲れてくると急にくずれる…。そんな伸び悩み女子たちに送るカリスマコーチからの応急処置レッスン。今回のお悩みは、アプローチ。次のラウンドで劇的に変われるはず!

ゴルフ女子のお悩み

アプローチを9時3時の振り子で打つと

トップしがちです…(汗)

岩本コーチのANSWER

フラットに振らず、ヘッドの重さを感じるように体先行で体とクラブを同調するように打ちましょう!

◆体とグリップエンドは同調させる!

おへそとクラブのグリップエンドが同調

9時3時というと平たく振るような印象かもしれませんが、もっとヘッドの重さを感じながら縦に振るイメージ。胸から体を回し、グリップエンドは常におへそと一緒に。体を先に、あとからヘッドがついてくる感じに。

【これはNG…!】フラットに入りすぎ

手打ちになるとグリップエンドが体から遠くへ離れてしまい、クラブがトップでフラットになりすぎて、結果トップしてしまいます。あくまでも体から回転し始めるイメージに。

【これはNG…!】インに入りすぎ

クラブを後ろにひねるようにあげると、グリップエンドがおへそから外れてインに入りすぎてしまいます。そうすると左に引っ張ったりダフったり、シャンクが出たりします。

◆まずは2つのアプローチをマスターする!

いくつか打ち方があるアプローチですが、パター打ち、ショット打ちの2つが基本。グリップが強すぎたり、体が止まると手首で上げてしまい、手打ちになるので注意。30〜40ヤードなら、ヘッドを立たせるのは上げすぎです。

【1】パター打ち…体の近くでパターのようにトゥで地面と平行に転がすように打つ。

ヒールが地面から少し浮くイメージ。

パターと同じような姿勢でアプローチウェッジを持つと、ウェッジのヒールが少し浮いて、トゥだけが地面に接地します。方向性が確実なので距離感がつかみやすく安心

パター打ちは地面の接地面が少ないので、芝の抵抗を受けにくく、グリーン周りの強い逆目のときにも有効。芯を外してトゥで打つから、勢いの少ない繊細な死に球が打てます。

【2】ショット打ち…ドライバーと同じように構える(ただクラブが短くなっただけ!)

ドライバーとアプローチウェッジを一緒に持つと、アプローチウェッジの方が短い分、トゥが少々上がります。その状態でヘッドの重みを感じながら、胸から動いて体を回し、リズムよくゆっくりスイングを。距離感はテークバックの振り幅で調整しましょう。

◆教えてくれたのは…岩本砂織プロ

アメリカで学び、現在JGAナショナル強化部会テクニカルコーチ、またオリンピック委員会強化スタッフとして選手の育成に尽力。昨年度より「ゴルフとカラダの融合」をテーマにしたスタジオ「SALTO GOLF 横浜元町 BY SAORI IWAMOTO」を主宰。一般の方からプロゴルファーまで世界基準のレッスンを提供するカリスマコーチ。女性のゴルフの悩みに的確に答えてくれるとリピーターが続出! この冬には家でできるトレーニング本を出版予定だとか。

撮影/田中駿伍(MAETTICO) モデル/京矢彩希 レイアウト/ohmae-d エディター/武田麻衣子