【タイプ別診断法】自分に合った打ち方で飛距離アップしよう!

足の力が使えれば、もっと楽に飛ばせるはずなのに…。でも、「足で打つ」という感覚がいまいちわからない方、多いのではないでしょうか?自分に合ったフットワークを学べば、足の使い方を体感できるし、さらにドライバーショットの飛距離も稼げるんです。今回は足圧が測定できる機器を使ってさらに詳しく分析していきます!

今回はスイングタイプを判断すべく、大里プロが3つの打ち方に挑戦してみました!果たして彼女のスイングタイプは?

前回の記事はこちら:自分に合うフットワーク大研究!足の力で打ってドライバー飛距離アップ!

合わせて読みたい:【臼井麗香プロも実践】飛距離アップのために、ティは低めにしています!

◆打ちやすいものでタイプが分かる

石井忍コーチ(以下、石井):フットワークは3タイプに分かれると言いましたが、トップから左足で踏み込んで、腰を回してダウンスイングに入り、両足を蹴ってインパクトを迎えるという基本的な動きは同じ。ただ、その動きの大小でタイプが分かれます。まずは、「両足閉じ」、「右足立ち」、「左足立ち」という3つの打ち方をやってみてください。最も打ちやすかったのはどれですか?

大里桃子プロ(以下、大里):私は左足立ち打ちが一番打ちやすかったです。

石井:それは意外。大里プロは軸を保って打つイメージがあったので、てっきり回転系に好まれる「両足閉じ」という答えが返ってくると思っていました。「左足立ち」はダウンで一度沈んで左ヒザを伸ばして打ちやすいので、ジャンプ系に好まれるものです。

大里:普段、ジャンプは意識しませんが、ボールを蹴る時の利き足が左足なので、これが打ちやすかったです。私自身も普段は回転を意識しているので、この結果にはビックリです。

石井:一方、スイング機器の結果を見ると、ジャンプ系のわりにジャンプの要素を使えていない。これが使えようになると大幅な飛距離アップが期待できます。

大里:以前から、飛距離を伸ばすために地面を蹴る要素も取り入れたいと思っていたので、これからはジャンプ系を追求します。

石井:ぜひそうしてください。ちなみに、右足立ち打ちは体重移動系、両足閉じ打ちは回転系の人が打ちやすい打ち方になります。アマチュアも3つの打ち方を試すことで自分のタイプを見つけ、それにマッチした練習で飛距離アップを目指すことをオススメします。

◆【タイプ別診断法】3つの中でアナタが打ちやすいのは?

【タイプ1】『左足立ち』が打ちやすいなら『ジャンプ系』

左足1本で打つ場合、左足でのジャンプする動きが必要なので、これはその動きが得意なジャンプ系ゴルファー向き

軸ブレしないきれいなスイング。オンプレーンに振っているが、ジャンプ系のわりに上下の動きが小さいのが飛距離不足の原因だった

【タイプ2】『右足立ち』が打ちやすいなら『体重移動系』

この打ち方が打ちやすいなら体重移動系。トップで右足に体重が乗った状態になるので、左への体重移動がしやすい。

【タイプ3】『両足閉じ』が打ちやすいなら『回転系』

両足を揃えて構えるので、軸が左右にブレにくく、体の回転で打てるので回転系のゴルファーに好まれる。

◆教えてくれたのは…

大里桃子 おおさと・ももこ/98年生まれ。熊本県出身。18年はプロ入会からわずか23日で初優勝。19年は優勝こそなかったが、2年連続でシード権獲得した。今季2勝目を狙う

石井 忍 いしい・しのぶ/74年生まれ。千葉県出身。98年プロ入り。その後プロコーチに転身し、数多くのプロを指導。現在、エースゴルフクラブ(千葉市・神保町・赤坂)を主宰

 

ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2021年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 佐々木啓 鈴木祥 近澤幸司 福田文平 村上航 米山聡明 Getty Images