【笹原優美プロの単純明快レッスン】マレットは五角形、ピンタイプは三角形で構えよう!

ショットに悩む女性ゴルファーも多いと思いますが、好スコアをマークしたいならパッティングの回数を減らすことです。50センチ以下の距離を確実に沈めたり、3パットの回数を減らすことができれば100を切るチャンスも出てきます。

この連載ではパッティングの基本をレッスンしながら、カップインする確率を高めるためのコツをアドバイスしていきます。ぜひあなたのスコアメイクに役立てて下さい。

第3回は肩と腕でできる形についてです。

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◆開閉の少ないマレットは肩と腕を【五角形】にする

アドレスする際、あなたは肩と腕でどのような形をつくっていますか? 軽く両ヒジを曲げた五角形なのか、腕を真っすぐに伸ばした三角形なのか、人によって変わると思います。

私がお勧めするのは、自分が使うパターの種類によって形を選択することです。例えば、ヘッドの大きいネオマレットタイプを使う人には、五角形がいいでしょう。このパターはヘッドの重心位置がフェース面よりも遠いところにあるのが特徴です。したがって、フェース面を開閉する動きよりも、インパクトゾーンでフェース面を目標に向けたままヘッドを真っすぐ動かすほうが適しています。

実際に試してみると分かりますが、腕の形を五角形にしたほうがヘッドを真っすぐ動かしやすいので、ネオマレットタイプのパターを使っている人は、五角形で構えるのがお勧めです。

重心位置が長いネオマレットタイプは、ヘッドを真っすぐ動かすストロークのほうが適しています

両ヒジを軽く曲げて、肩と腕で五角形を作るように構えたほうが、スムーズにストロークできます

グリップの強さは、一番強く握ったときの強さを10、パターが滑り落ちる強さを1とした時に、5~5.5くらいの強さで握りましょう

自分のパターにあった腕の形を選択しましょう

フェースを開いて閉じるピン型は【三角形】にする

反対に、ピン型を使う人には両腕を伸ばし、肩と腕で三角形をつくることをお勧めします。なぜなら、ピン型はヘッドが小さい分、重心位置がフェース面の近くにあります。そのため、テークバックではフェースを開き、フォロースルーではフェースを閉じるといった開閉運動のほうがストロークしやすいからです。ヘッドの軌道が円を描くイメージですね。

この場合、腕を五角形にするよりも三角形にしたほうが、フェースの開閉をスムーズに行うことができます。もちろん、これはあくまでも目安です。人によって身長が違えば、腕の長さも異なります。パター自体の長さもあるでしょう。まずは、ヘッドの形に合わせた腕の形を選択し、それでスムーズにストロークできなければ、ほかの形を試してみましょう。

ピン型は重心位置がフェース面に近いのが特徴です

両腕を伸ばして肩と腕で三角形をつくりましょう

フェースを開閉させるイメージでストロークします

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笹原優美 ささはら・ゆみ/92年生まれ。父の勧めで11歳からゴルフを始め、高校はゴルフ部のある法政大高校に進学。和田泰朗コーチに師事した。2011年からプロテストに挑戦、19年に7度目の受験となったが合格ならず。国内ツアーには単年登録で出場してきた。19年は中国ツアーでシードを獲得、同年11月の台湾ツアーのQTも通過し、2020年は2つのツアーを主戦場にする予定だった。

取材・文/山西英希 撮影/村上悦子 取材協力/飯能くすの樹カントリー倶楽部

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