クラブ選びで役立つ頻出用語をチェック!【違いがわかるオンナになるための試打 How to】

ゴルフが好きになればなるほど、クラブ選びは特別な時間になります。けれど、クラブ選びの前に行う試打というプロセスに、迷いや不安を抱える女性も少なくありません。今回は、“試打のしかた”そのものをレクチャー。「どんな環境で試打するべき?」「合うってどう判断する?」「何球打つのが正解?」など、多くの疑問に答えながら、納得できるクラブ選びへと導きます。

前回の記事はこちら クラブのスペックを知ることはなぜ重要なの?

教えてくれたのは…杉田あすかさん/クラブフィッター兼レッスンプロ。ゴルフ歴3年で70台のスコアを叩き出し、ゴルフ業界へ。大手シャフトメーカーのフィッター経験を経て、ゴルフスタジオ「Fmill Studio Tokyo」にて活動中。USGTFティーチングレベルⅢ。クラブの相談からレッスンまで幅広くゴルファーの悩みに寄り添う“工房ガール”。

クラブ選びで役立つ頻出用語をチェック!

この用語を知っているだけで、納得感あるクラブ選びに近づくはず。

フレックス(シャフトの硬さ)

L=レディス、A=アベレージ、R=レギュラーなどの表記。メーカーによって基準は異なるので、同じフレックスでも硬さはそれぞれ。女性向けシャフトの硬さの順はL<A<R2やレディスR 。シャフト重量は30g 後半~40g台が主流。

調子(キックポイント)

シャフトのどこが一番しなるか。先調子=ヘッド側、中調子=真ん中、元調子(手元調子)=手元。レディスクラブは先調子・中調子のシャフトが主流。

トルク(ねじれの大きさ)

スイング中のシャフトのねじれやすさを表す。数値が大きいとやわらかく感じ、小さいとしっかりした打感。レディスは5.5°〜7.0°台が中心。

バランス(スイングバランス)

スイングしたときのヘッドの重さ感。「C3」「D0」などで表記され、レディスは軽やかに振れるC寄り。


STOP!フィッターが体験した“ちょっと待って!”集

試打はクラブと向き合う大切な時間。その中で“あるあるなNG行為”もあるといいます。ここでは女性フィッターが代表的な3つをピックアップ。「当てはまるかも」「過去にやってしまったかも!」と感じることがあれば、次の機会に意識して。

【1】「同じモデルだから格安で!」と中古で購入

ショップで試打したクラブと、ネットや中古で買ったクラブが“本当に同じ”とは限りません。シャフトの長さやカット位置、グリップ重量などは全く同じでしょうか。クラブは繊細で、少しの違いでバランスは変わってしまいます。「試打のときは良かったのに……」とならないよう、クラブに詳しくない方はとくに慎重に。

【2】レッスン効果の飛距離? 冷静に一拍置いて判断を

試打中に後方からアドバイスを受け、「その通りに打ったら飛んだ!」という場合は要注意。クラブの性能だけではなく、一時的にフォームが修正された結果かもしれません。普段のスイングでどう感じるかも、忘れず確かめたいですね。

【3】SNS情報を握りしめて「これが正解!」と決め打ち

「プロが勧めてたから」「YouTubeで絶賛されてたから」だけで候補を一択に絞るのは危険。どの情報も正解ではありますが、あなたに合うかは別問題。売れている=正解でもありません。リアルな試打の場だからこそ、先入観を一度リセットして臨むのがおすすめです。

次回は、女性ゴルファーの悩みに答えてくれるショップを厳選してご紹介します!

撮影/高橋淳司 取材協力/Fmill Studio Tokyo 2025年11月発行「Regina Special Edition」より転載

この特集で着用しているコーディネート/ニット¥12,100(ピンアパレル/TSI)、スカート¥25,300(ジェイリンドバーグ/グリップインターナショナル)、サンバイザー¥7,480(マスターバニーエディション)、その他私物

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