「PEARLY GATES」が車いすバスケチーム「NO EXCUSE」とのユニフォームロゴスポンサー契約を発表!こだわり抜いた公式アイテムも披露

7日(水)、都内にて「PEARLY GATES 及び NO EXCUSEユニフォームロゴスポンサー契約締結記者発表会」が行われました。発表会には“車いすバスケットボール”のチームで、東京都大会17連覇の記録を持つ『NO EXCUSE(ノーエクスキューズ)』が登壇。選手5名(仙座 北斗選手・森 紀之選手・森谷 幸生選手・大嶋 義昭選手・高橋 智哉選手)が、契約締結に至った背景や「PEARLY GATES(パーリーゲイツ)」による公式アイテムについて、今後の意気込みを語りました。

〈左から〉 パーリーゲイツ 上席執行役員 仙座学氏・仙座 北斗選手・森 紀之選手・森谷 幸生選手・大嶋 義昭選手・高橋 智哉選手 ・株式会社TSIホールディングス代表取締役社長 下地毅氏

パーリーゲイツを運営する株式会社TSIホールディングスの代表取締役社長・下地 毅氏は、本取り組みについて「ユニフォームは機能性を重視し、選手一人ひとりに合ったサイジングで作っています。動きやすく、着心地が良く、おしゃれなウェアを提供することで、みなさんの心の健康にも貢献できれば幸いです。活動を通じて、マーケット、ユニバーサルデザインといった分野にも取り組んでいきたい」とコメント。 パーリーゲイツのウェアのデザイン性・機能性の高さはゴルファーならばご存じの通り。競技の垣根を超えてのウェアづくりにも自信を覗かせました。

パーリーゲイツ 上席執行役員の仙座学氏を父に持つ仙座北斗選手は、「チームに在籍して6年になるのですが、チームを通じて自己成長の機会を与えてもらっているので、何か貢献したいという思いから父に連絡しました。来年1月に開催される天皇杯で、最高の戦闘服を着て、応援席ではファンの方達が応援タオルを持っている。そんな景色を実現させたい」と、親子の絆をきっかけに始まった取り組みについて熱い想いを語りました。

パーリーゲイツ 上席執行役員 仙座学氏と仙座北斗選手

今回発表された公式アイテムは、パーカー、カットソー、タオルの3点。着用感やデザインについて高橋選手は「車いすに乗ってもロゴが見えるのがポイント。競技の特性上、肩回りや腕の長さが既製品のサイズでは合わない問題があったのですが、全員試着をさせてもらい、7XLサイズまで注文しました。厚みがある素材に見えますが、伸縮性が良く軽いです。吸汗速乾機能で爽やかさをキープしてプレーできるのではないかと期待しています」と新たにデザインされたユニフォームを気に入っている様子。

仙座選手は「パーカーの生地はたくさんのサンプルの中から選びました。光沢があって高級感があり、中はもっちりとして温かい。移動時や練習時の肌寒いときにぴったりです。車いすを漕ぐときにタイトだと動きづらいですし、袖が長いとタイヤに擦ったり、汚れて破けてしまうので、調整してもらいました」と、素材感や、競技ならではのサイズ感についてのこだわりを披露。完成したアイテムの機能性の高さやデザインの高級感は、チームメイトにも好評と笑顔で語ってくれました。

森谷選手はオリジナルタオルについて「サイズ、カラー、デザインなど工夫してもらいました。『MAXIMIZE YOUR POTENTIAL(チームに関わる全ての人それぞれの可能性を最大限に引き出すために、一生懸命、楽しく!)』というチームの理念が書かれていて、これがはっきり見えるようにデザインしてもらえたのはうれしい。タオルはファンの方々にも使用していただく予定で、天皇杯では大勢の方にタオルを掲げてほしい」と、来る天皇杯への期待を滲ませました。

最後に、今後の活動や意気込みを聞くと、大嶋選手は「車いすバスケは東京パラリンピックでも銀メダルを獲得し、かなり盛り上がっています。天皇杯はコロナ禍で中止が続き、選手もスタッフも、支えてくれる方々にとっても苦しい時期が続きましたが、ようやく皆さんの前でプレーできる日が来ました。感謝の気持ちを最高のプレーで届けたい」と決意を表明。

仙座選手は、「僕は幼い頃から入退院を繰り返し、父にたくさん心配をかけました。親子の繋がりから始まった今回の取り組みですが、日本一を目指すという夢の実現に向けて、ここまで広がったことを嬉しく思います」と語り、イベントを締めくくりました。

大嶋 義昭選手

◆注目度急上昇中の車いすバスケットボールとは?ルールや見どころを解説

パラリンピックでの日本男子代表が銀メダルを獲得して以降、スピーディで迫力あるプレーがますます注目を集めている車いすバスケ。バスケットボールとの違いや見どころについて、簡単に解説していただきました。

森 紀之選手

森選手は、車いすバスケのルールについて説明。

「コートとボールは同じですが、バスケットボールと違う点は主に3つあります。

ひとつはトラベリング。立ってバスケをする場合、3歩歩いたらトラベリングですが、車いすバスケの場合は、3回プッシュするとトラベリングです。
2つ目は、ダブルドリブルがないこと。立ってやるバスケでは1回保持するとドリブルができませんが、車いすバスケは何回保持してもドリブルOK。
3つ目が一番の特徴で、各選手に『持ち点』があります。1.0点から0.5点きざみで4.5点まであり、障害の重さによって持ち点が異なります。全員の持ち点の合計点が14点以内という決まりがあるので、障害の軽い人から重い人まで、協力し合って戦うのが車いすバスケの魅力です」。

森谷 幸生選手

車いすバスケの見どころについては、森谷選手が解説。

「車いす同士がぶつかり合うので、ブレーキの際にタイヤが焦げる臭いも見どころのひとつ。『クラス分け(持ち点が定められている)』という特殊なルールもあり、それぞれの選手の特徴や役割を踏まえた上で作戦が考えられているのも特徴。
上手い・下手だけではなく、障害の重さによってできる、できないが変わるので、お互いに理解し、チームワークで解決していくのが他競技にはない見どころのひとつです。
さらに、それぞれ障害が全く違うので、車いすは基本的にオーダーメイド。選手の障害やプレースタイルによって異なるので、注目してもらえたら」と熱く語りました。

森谷選手は、車いすの片輪を上げて高さを出す『ティルティング』を報道陣の目の前で披露。迫力の実演に、会場は大いに盛り上がりました。

【パーリーゲイツ 公式サイト URL】https://www.pearlygates.net/
【NO EXCUSE公式サイトURL】https://www.noexcuse.jp/top.html
2003年結成。東京都車いすバスケットボール選手権大会17連覇中。内閣総理大臣杯(現天皇杯)日本車いすバスケットボール選手権大会(現天皇杯)準優勝5回。