【河本結に聞く】腰を開くとスライスしないって本当?

一気に腰をターンさせて飛距離も方向性もアップ

腰を開くとスライスすると思っている人が多いですが、最近の女子プロたちは腰を一気に回してガンガン開いて打っている。しかも飛距離も方向性もアップしているとのこと!

ガンガン回して腰を開いている3人の女子プロと、それを推奨する石川遼のトレーニングパートナーでもあるティーチングプロの伊澤秀憲に、そのポイントを教えてもらいました!

◆【女子プロ新潮流】 飛ばすには腰をガンガン開こう 左腰に向かって手元を真っすぐ下ろすと球がつかまってくれる

腰を開く=スライスと思っている人は、決してそうならないことを河本結プロから学びましょう!

野球の長距離打者のように体の軸を傾けて腰を切って開いていく

腰を回す際、私が意識しているのがホームランバッターの動き。特に福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手のスイングは、とても参考になります。軸の傾きをキープしたまま、左足を蹴るように使うと腰の回転力が一気に上がって、飛距離アップに直結します。このとき、左足の裏で地面を後ろに引っかくように動かすと、パワーを逃さず効率的にボールに力を与えることができます。

そして、腰を回すときはダウンスイングで体が浮かないように注意することも大切です。前傾姿勢が崩れると、あおり打ちになってフェースが開き、右に曲がりやすくなるからです。左腰が浮くと腰の回転が止まるのでチーピンの危険もあります。

腰を回すと球がつかまらなくなるという人は、ダウンスイングで左腰に向かって手元を下ろしてください。起き上がりを防ぐことができ、今までの感覚だと腰が開いた状態でも、フェースが返るので球がつかまるはずです。

◆これはNG!

◆教えてくれたのは…

河本結 かわもと・ゆい/98年生まれ。2018年のプロテストに合格し、ツアー本格参戦の19年3月に行われた「アクサレディス」で早々とツアー初優勝。5月~6月には4戦連続でトップ3入りするなど、常に上位をにぎわせる存在となった。最終日に赤いウェアを着るタイガー・ウッズがあこがれの選手で、自身もそれをまねて最終日に赤いリボンを着用する。

解説・指導 伊澤秀憲 いざわ・ひでのり/91年生まれ、神奈川県出身。叔父は伊澤利光。石川遼とは同学年のジュニア時代からの友人でスイング論を戦わせる仲。現在はアマチュアにレッスンする傍ら、ツアーにも挑戦

ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明

◆この記事をもっと読むなら!