【臼井麗香プロ】“擬音”でつくる高再現性スイング【スピンをかけたいなら“トーンッ”】

おしゃれで強くてかわいい!と、女性ゴルファーからも注目を集める、黄金世代・臼井麗香プロ。臼井プロがレベルアップするために活用したという“擬音”について、臼井プロと大本コーチに聞いてみました。

臼井麗香プロはコレでうまくなった!「“擬音”スイング」は女性ゴルファーもマネできる!

今回はグリーン周りでの擬音を紹介。微妙なタッチを要求されるアプローチだからこそ、擬音がその効力をさらに発揮します。臼井プロは転がし系のアプローチでは『トーンッ』と『ポーイ』を、ロブショットやラフからのアプローチでは『パーン』を、状況に応じてイメージを変えているそう。

写真/Getty Images

◆『トーンッ』でヘッドを下ろし、『ポーイ』でヘッドを返す

臼井プロ(以下、臼井):アプローチでフェースを返さず、カット気味にヘッドを下ろしてくるときの擬音は、『トーンッ』ですね。ボールの上からヘッドを軽く落とすイメージになりますが、ボールにスピンがかかります。反対にランを多めに出したいときは、『ポーイ』の擬音でフェースを返していきます。

大本コーチ(以下、大本):『トーンッ』と『ポーイ』では、『トーンッ』のほうが強い擬音です。ヘッドを上から下ろすにはいい擬音ですね。『ポーイ』には『ポ』という半濁音が入るので、弱いイメージになります。ターフを取らずにフェースを返すイメージに合っています。

臼井:ラフから打つときは、ヘッドを下に向かって『パーン』と下ろすイメージで打ち、ロブショットのときは、上に向かって『パ―ン』と振り抜くイメージで打ちます。

大本:どちらも『パ』の半濁音が入っているので力を入れずに打ちます。自らは力を入れずに、ヘッドの重さを利用するイメージです。

◆【ポイント1】上からヘッドを下ろすイメージでトーン

ボールにスピンをかけたいので、ある程度ボールに対して強くヘッドを入れたい。ただし、距離を出すわけではないので、『バーン』よりも弱く、『ポーン』よりも強い『トーンッ』という擬音になる

◆教えてくれたのは…

臼井麗香 うすい・れいか/1998年12月7日生まれ、栃木県出身。昨年はトップテンに3回入るも、賞金ランキング59位でシード権を獲得できなかった。今季は初シード獲得と初優勝を目指す。ディライトワークス所属。

大本研太郎 おおもと・けんたろう/1974年1月18日生まれ、宮城県出身。PGAティーチングプロA級。スイング解析などの実践的なレッスンを中心に行う。臼井麗香や東浩子らのツアープロコーチとしても活躍。GPC恵比寿ヘッドコーチ。

週刊パーゴルフ 2020VOL.22掲載 取材/構成・山西英希 撮影・鈴木 祥 取材協力・船橋カントリー俱楽部(千葉県)