いよいよ今週、待ちに待った今季の女子プロゴルフツアー「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」が琉球ゴルフ倶楽部（沖縄県）にて開幕します。毎年、新たなヒロインが生まれる女子ツアー。今年花開こうとしているヒロインが誰なのか⁉ その誕生する瞬間を見てみませんか？
開幕戦ということで、この大会がプロデビュー戦となる選手がいます。今回はそんなルーキーの中でも、昨年プロテストに受かったばかりの面々に注目してみたいと思います。
◆今季のツアーに出場する注目の新人プロは？
昨年の11月に行われた2022年のJLPGA最終プロテスト。20名が合格し、プロの資格を獲得しました。しかし、プロテストに合格したからといって、すぐにでもツアーに参戦できるというわけではありません。出場資格を得るためには、その後に行われる出場優先順位を決めるクォリファイングトーナメント（QT）に出場し、ベテランから若手まで、シード権を持たないプロたちに混ざって、良い成績を残さなければなりません。プロテストでトップ合格すればファイナルQTから出場することができますが、それ以外の新人プロ達はその前に開催されるファーストQTからの挑戦となります。新人だからといって優遇されることも、差別されることもなく、実力でのし上がっていくしかありません。
昨年末に開催されたQTで、開幕戦からの出場権を得られるのは上位30位前後まで。昨年に見事プロテストに合格した20名の内、その30位までに入ったプロは、荒川 怜郁プロ、神谷そらプロ、鶴瀬 華月プロの3名でした。初々しい彼女たちのプロフィールを紹介していきます！
荒川 怜郁（アラカワ レイカ）プロ
QTランキング4位
プロテスト16位タイ
沖縄県出身。幼少の頃からゴルフを始め、沖縄県立コザ高校から中部学院大学スポーツ健康科学部へ。現在、現役の3年生です。2001年生まれということで、笹生優花プロや山下美夢有プロ、西郷真央プロと同世代ということになりますね。
2022年の大学ゴルフ個人戦「第24回朝日杯争奪日本女子学生選手権（日本学生ゴルフ連盟、朝日新聞社主催）」では、見事優勝！ 約170センチという長身を活かしたドライバーが持ち味です。
昨年の女子ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディスでは、この大会への出場権をかけたアマチュア選手対象の大会で、出場選手161人中2位に入り本戦への出場を決めました。そして、なんと！ まだアマチュアながら10位タイに入るなど大健闘！ コースとの相性も抜群です。
神谷 そら（カミヤ ソラ）プロ
QTランキング7位
プロテスト1位
岐阜県出身。在籍していた麗澤瑞浪高等学校は、吉田優利プロや西郷真央プロの出身校である千葉県柏市の麗澤高校の分校ではありますが、麗澤瑞浪のゴルフ部からプロ合格者が出たのは久しぶりのことだそうです。アマチュア時代の戦歴は素晴らしく、昨年と一昨年の中部女子アマでは見事連覇達成！ 昨年の日本女子オープンでは22位タイに入り、馬場咲希選手にベストアマは譲りましたが、アマチュアとしては2番目に良い成績を残しました。プロテストをトップ合格したことでQTはファイナルから出場し、見事今季のツアー出場権を獲得しました。
3姉妹の長女で、妹さんたちの活躍も既に聞こえてきています。姉妹で、これからのプロゴルフ界を席巻していくかもしれません。
鶴瀬 華月（ツルセ カゲツ）プロ
QTランキング13位
プロテスト2位タイ
神奈川県出身。宮里藍プロ、有村智恵プロ、菊地絵理香プロ、木戸愛プロなど、有名選手を輩出している東北高校ゴルフ部。アマチュア時代の主な戦歴は、東北女子アマゴルフ選手権優勝、日本ジュニアゴルフ選手権5位タイなど。プロテストは、3度目の挑戦での合格でした。
2002年生まれということで、岩井明愛プロ、岩井千怜プロの最強ツインズ姉妹と呼ばれるお二人と同世代ということになります。
大切なのは、スタートダッシュ！
さて、出場資格を得たと言っても、ニチレイレディス（6月16日～18日）までの成績でリランキングが行われるため、まずはそこまでにある程度の結果を残すことが求められます。華やかですが、その反面かなり厳しいプロの世界。様々な刺激を受けながら、これからますます輝いていくことでしょう。
間もなく開幕する女子ゴルフツアー。今年は誰が活躍するのか⁉ ニューヒロインと呼ばれるのは誰か⁉ 新たな〇〇世代が誕生するのか⁉ ルーキーのプロ達から、目が離せません！
◆おだみなプロフィール
おだみな／元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。
