飛距離アップしたいなら、練習前に【トルネードジャンプ】!

いざゴルフを始めたものの、どのように練習していいのか、こんなライからどうやって打てばいいのかなど、分からないことってありますよね。そこで初心者やゴルフ歴が浅いゴルファーに役立つテクニックを国内女子ツアーで2勝を挙げている西山ゆかりプロがアドバイスします。

第3回はドライバーの飛距離アップについてです。

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Q:冬になるとドライバーの飛距離が落ちます。寒くてもボールを遠くへ飛ばすことってできますか?

A:練習前に体を回しながら飛び跳ねておくと、効率よくボールにパワーを伝えられますよ!

冬ゴルフだとついつい厚着になりがちですよね。特に出だしの数ホールは体が温まっていないだけに、上着を手放したくないと思います。ただ、厚着をしていると、バックスイングで肩が回らず、手だけでクラブを上げてしまいがちです。実はこの動きこそ飛距離を落としてしまう原因なんです。

冬以外の季節はそれほど厚着をしないので、バックスイングでも上体を捻転できます。しっかりとパワーを貯めることができるので、飛距離が落ちることはありません。冬は上体の捻転をしにくい分、どうしてもパワー不足になります。やはり、冬でもバックスイングでは上体をしっかりと右に回してパワーを貯めるべきでしょう。そこでお勧めなのが、トルネードジャンプです。

まず、何も持たない直立姿勢から足を肩幅に広げ、両手を肩の高さまで上げます。漢字の“大”の字をつくるイメージです。そこから真上に跳びながら両足のツマ先が右を向くように下半身を捻ります。このとき、顔と肩のラインは正面を向いたままです。もちろん、多少は上体が捻じれた形になって構いません。そこからまたジャンプして元の体勢に戻ったら、今度は両足のツマ先が左を向くように下半身を捻りながら跳んでみましょう。着地したら、また元の大の字に戻します。

以上の動きを1セットとして、15セット行います。疲れるなら10セットでもいいでしょう。リズムよく素早く行うことで、体のキレが生まれ、背骨を中心とした回転力がアップします。冬でも上体を回せるようになるので、飛距離が大きく落ちることはありません。スタート前や練習前にぜひ行って下さい。

何も持たずに、両手と両足を開いて“大”の字をつくりましょう

両足のツマ先が右を向くように下半身を捻りながらジャンプします

元の形に戻します

両足のツマ先が左を向くように下半身を捻りながらジャンプしましょう

◆さらにワンポイント! 上体の回転に下半身の動きをプラスしましょう!

冬場に限らず、飛距離を伸ばしたいと考えているなら、バックスイングで貯めたパワーのロスを防ぎましょう。そのためには、下半身を正しく動かすことが大切です。

バックスイングでは上体を捻転しますが、そのときに下半身も動きます。ただし、右にスライドするのではなく、右のお尻にあるポケットを誰かに引っ張られる感じで右腰を後ろに引きましょう。ダウンスイングの切り返しでは左ヒザをアドレスの位置に戻すつもりで左足を踏み込み、そこから左腰を後ろに引くように回していきます。

この下半身の動きができていると、インパクトで一気にボールに対してパワーをぶつけられるので、自然と飛距離はアップします。

インパクトで一気にパワーをボールに放出するイメージを持ちましょう

バックスイングでは右腰を後ろに下げながら上体を回します

ダウンスイングでは左足を踏み込んだ後、左腰を後ろに引くようにまわしていきます

◆教えてくれたのは…西山ゆかりプロ

1982年生まれ。神奈川県出身。2008年に26歳でプロテストに合格し、30歳でステップ・アップ・ツアー初優勝、33歳でレギュラーツアー初優勝。国内女子ツアーでは2勝を挙げている。

◆取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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画像/藤沢ジャンボゴルフオフィシャルHPより

300打席、最長266ヤードと日本でもトップクラスの規模を誇り、広々としたキレイな施設がゴルフ女子にも愛される「藤沢ジャンボゴルフ」は、今年50周年を迎える大型練習場。より“上達”できる優れた練習環境を追求し続けるとともに、女性支配人の理念による抜群のホスピタリティで「充実したゴルフライフのサポート」「居心地の良い空間」を提供してくれる“ゴルファーのオアシス”! 打席には様々なライを再現した傾斜打席や測定器を兼ね備えた特別打席もあり、アプローチ練習場、バンカー打席、パッティング練習場も備えています。

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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