飛距離や方向性に大きく影響する最重要パーツ。シャフトについて知りたい!【目指せ、ギア通女子!】

「今のクラブは自分に合ってる気がするし、クラブのことよりおしゃれの方が楽しい♪」。その気持ち、激しく同意します!でも心のどこかで、ギア通女子に憧れる自分がいたりして……。だったらためらうことなかれ。今日からギア道、歩んでみませんか?今回は最重要パーツ・シャフトのポイントをご紹介します!

L、A、Rは知っていても長さや重さを言える人は少ない

女性ならLやA、なかにはRを使っている方もいるでしょう。ただ、フレックスはわかっていても、自分のクラブの長さや重さを言える人は意外と少ない。フレックスがどうでもいいわけではありませんが、じつはそれよりも、長さや重さが大事です。

長さが半インチ、重さが5g違うだけで、飛距離や球筋に影響するシャフトゴルフを大きく変える力を持っています。

◆シャフトのポイント01/短い方が飛ぶ。その理由とは

クラブは基本的に、短い方が左に、長い方が右に行きやすい傾向にあります。また、長い方がヘッドスピードが上がり飛距離が出ます。ただ、長い分当たりにくく飛ぶ分曲がり幅も大きくなるので、かえって飛距離ダウンすることに。クラブは短い方がやさしいもの。半インチ短くすることで30〜50ヤード飛距離が伸びることも珍しくありません。やさしいクラブでミスを減らすことが、飛距離アップにつながります。

◆シャフトのポイント02/振り切れる軽さが大切

技術の進歩で、軽くて強いシャフトが開発されている今、プロの間でも軽いシャフトがトレンドです。それは単純に、重い棒より軽い棒の方が速く振れるから。一般的な女性なら、30g後半から40g台くらいが適当でしょう。男性用のシャフトを使う上昇志向の強い女性がいますが、長さを含め完全にオーバースペック。女性向けのシャフトを使うことを強くおすすめします。

◆シャフトのポイント03/カタログの見方は?

一見してなんの数字だかわかりにくいシャフトのカタログ。女性専用シャフト「ELDIO」のスペックを例に、解説します。

フレックス…シャフト硬さ。L、A、R2、R、SR、S、Xの順に硬くなる。「一般的に、ヘッドスピードに合わせて選びがちですが、例えばスライスが多い、または球を上げたいなら軟らかめ、引っかけがちまたは、低いボールを打ちたいなら硬めなど、スタイルによって選ぶのがおすすめ。メーカーによっても硬さが違うので注意」(関プロ)

全長…文字通りシャフトの長さ。好みの長さにカットして使うことも。

先端径…シャフトの先端部分の直径。チップ径ともいう。

バット径…シャフトの手元側の先端部分の直径

トルク…シャフトの先端から3〜4cm部分の「ねじれ度合」。数値が大きいほどねじれやすいが、「女性のスイングへの影響はわずかなのであまり気にする必要はありません」(関プロ)

調子…キックポイントとも呼ばれ、シャフトがもっともしなる位置を、ヘッド側から先調子、中調子、手元調子などと呼ぶ。先調子の方がヘッドが走りやすく球が上がりやすい。手元に行くほどしなりの影響が少なくなるのでパワーのある人向き。

◆女性におすすめ! 軽量シャフト

◆三菱ケミカル「ELDIO」

女性専用シャフト。“方向性重視派”には「No.03」、“飛距離重視派”には「No.06」がある。

カラー/マゼンタ、ターコイズ、シャンパン フレックス/R、SR、S シャフト重量/46g、48g、54g、56g 調子/中 価格¥40,000

◆フジクラ「Speeder 351 EVOLUTION Ⅵピンクカラー」

多くの女子プロが使用するシリーズの、30g台の軽量モデル。ピンクカラーが人気。

カラー/ピンク フレックス/R2、R、SR シャフト重量/38.0g、39.5g、41.0g 調子/中 価格¥40,000

教えてくれたのは…関浩太郎プロ

1974年生まれ。15歳でゴルフを始め、研修生を経て渡米。最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びプロツアーを転戦。帰国後はフィッティング理論、クラフト技術を習得。著書も多数。現在はビギナーからジュニア、シニア、トップアマ、プロまで幅広い層のレッスンを行う。「SEKI GOLF CLUB 目黒」主宰。

撮影/福田文平 エディター/たかはしよし子