シャフトのねじれ「トルク」とは【女性ゴルファーのためのシャフト講座】

「がんばって振っても飛ばない」「いつまでたってもうまくならない」。その理由は、シャフトが合っていないからかも!? 事実、ゴルフがうまい女子の間では、シャフトにこだわる人が増えているとか……。

そこで「Regina」では、女性にとってのシャフトに注目! 素朴な疑問を、プロに分かりやすく解説してもらいます。

「シャフトのことなんて、考えたことない」「なんだか難しそう」とスルーしていたあなた。シャフトを知れば、あなたのゴルフがワンランクアップするはず!

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【第6回】 「トルク」という言葉を耳にしたことがあります。どんな数値なのでしょうか?

A)シャフトのねじれを表す言葉。数値が大きいほどねじれハ大きくなり、ボールが捕まりやすくなります

トルクとは、シャフトのねじれのことで、スイング中に開いたヘッドを戻してくれる効果があります。

一般的に、女性用のドライバーのトルクは7〜8度くらい。男性は3~7度くらいと幅広く、中には1度ぐらいのものもあります。

トルクが少ないと、フェースの開閉は少なくなり、エネルギーも少なくなります。

たとえば男子のツアープロが、飛距離よりも方向性を重視したいときには、低トルク(3度くらい)を使うこともありますが、一般的なアマチュア男性なら、男子プロくらい飛ばせる人でもない限り、ここまで低いトルクのシャフトは必要ないといえます。

男性のようなパワーをもたない女性は、シャフトがねじれた方がボールがつかまりやすくなり、ボールを弾く力になりますので、トルクは大きくていいでしょう。

とはいえ、一般のアマチュア女性にとって、トルクの大小の違いや球筋への影響を実感できることはないと思うので、気にする必要はないと思います。

ただ、もしも興味をもったら、各ブランドのトルクの数字を比べてみるのもあり。シャフトに対する興味が湧いて、ゴルフがもっと楽しくなるかもしれませんよ。

トルクが大きいと、フェースの開閉が大きくなり、ボールつかまりやすくなる。

トルクが少ないと、フェースはほとんど返らないので、方向性は上がるが、飛ぶエネルギーは少なくなる。

◆教えてくれたのは 林佳世子プロ

JPLAドラコンプロ。ドライバー最高飛距離299ヤード。ベストスコア65。数々のドラコン選手権で優勝。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)にて、飛距離アップをはじめ、スコアアップのためのレッスンを指導するほか、テレビ、雑誌などで活躍中。Instaglamはコチラ!→(@kayoko00

◆監修 浦大輔プロ

身長170cm。ドライバー最高飛距離420ヤード。ジュニア時代、数々の試合で優勝経験をもち、東北福祉大学に特待生として入学し、ゴルフ部に入部。現在は、物理学、スポーツ力学、ゴルフクラブのメカニズム、体の構造を研究した、独自のゴルフ理論で、多くのゴルファーのスキルアップをサポート。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)ヘッドコーチ。YouTube 「かっ飛びゴルフ塾」配信中。

取材・文 たかはしよし子 撮影/福田文平