
早咲きの桜が運んでくる春と、しぶとく居座る冬がせめぎ合う季節は、気持ちのいいゴルフシーズンの訪れも告げています。日本のプロツアーも、女子、そして男子と開幕し、”観る楽しみ“を満喫できるようになります。
ゴルファーでも、意外にもプロの試合を実際に見に行ったことのない人が多いのですが、ゴルフをする人もしない人も是非1度、実際に足を運んでみてください。プロ仕様のコンディションに整えられたコースの美しさと共に、プロの豪快なショットと繊細な小技の素晴らしさを、見るだけでなく音でも堪能することができるからです。
必ず”推しプロ“が見つかると思います。そう。”ツアー沼“にハマってみてください。
【中野麟太朗プロ】幕末の英雄にあやかって名付けられた大型ルーキー

昨年秋、プロデビューを果たした22歳の大型ルーキー。学生時代からナショナルチームのエースとして大活躍し、日本だけでなく海外の試合でも経験を積んでいます。なんと300ヤード越えの豪快な飛距離に加えて、正確なショットも武器。プロの舞台でも随所に光るプレーを見せ、プロデビュー戦は三井住友VISA太平洋マスターズという大きな舞台での挑戦でした。
昨年12月に亡くなったジャンボ尾崎さんのゴルフアカデミー4期生でもあり、早稲田大学スポーツ科学部出身の文武両道タイプ。豪快なプレーと知的でまじめな話しぶりのギャップも、思わず推しポイントとしてチェックしたくなる魅力です。海外進出を視野に入れた戦いぶりを、デビューの瞬間から応援できるのも楽しい!

さらに、この名前には歴史ロマンも。明治維新で幕府軍を代表し、西郷隆盛と血を流さず江戸城を明け渡した勝海舟の幼名(勝麟太郎)から命名されており、その名前を背負って大きく羽ばたく姿を見守るのは、まさに推し活の醍醐味です。
【中島啓太プロ】米ツアー挑戦! ひたむきな戦いぶりを月曜朝の楽しみに

プロ2年目の2023年に日本の賞金王に輝いた、若きヒーロー。その後、欧州のDPワールドツアーに挑戦して2年間の海外経験を積み、2026年にはさらに厳しい米ツアーに挑みます。
時差の関係で、米ツアーの最終日は日本時間の月曜日の朝。週のはじまりに彼の戦いをチェックするのが、新しい“月曜の楽しみ”になるかもしれません。

日体大時代から、いいプレーをするには「常に準備をして挑むこと」を口にしてきた22歳。その徹底した姿勢が結果につながっています。うれしいときや悔しいときに見せる涙は、彼の真剣さやひたむきさを感じさせ、試合の合間もつい目が離せなくなりそうです。
【河本力プロ】粗削り?なプレーも魅力♪ 伸びしろいっぱいの飛ばし屋

ツアーNo.1の飛距離(2025年は平均316ヤードで4年連続1位)。そのダイナミックなショットを見るだけでもワクワクする25歳の河本力プロ。
プレーの長所と短所を数値化したパフォーマンスチャートを見ると、グラフの形はなかなか個性的。飛距離が際立つ一方で、フェアウェイキープ率は51.382%(86位)とまだ波もあります。けれど、そのアンバランスさこそ魅力のひとつ。豪快さと伸びしろを併せ持つプレーが、これからどんな形に磨かれていくのか。そんな変化を追いかけるのも、推し活ならではの醍醐味です。

ゴルフを始めるきっかけとなったのはお姉さん。女子ツアー4勝の河本結プロです。互いにリスペクトし合いながら、刺激を与え合う姉弟。その関係性にも自然と目が向いてしまいます。
写真/Getty Images 取材&文/小川淳子(清流舎)








