ミスショットのその後に…その“言い訳”、格好悪いですよ!

こんにちは! ハウスキャディ歴●年のB子です。さて先日、ゴルコンとやらのキャディをさせていただきました。初々しい男女4名様の様子を眺めながらのキャディは、とても楽しい時間ではありましたが、男性のおひとりがラウンド中ずっと呟いていらっしゃった言葉が耳から離れません。

「今日は、調子が悪い」

わかります。ええ、ええ、わかりますとも。格好つけたい状況なのに格好つけられない、そんな時のどうにも認めたくない気持ち。「朝の練習では、良いショット連発だったのに!」、「こんなに曲がったのは久々だ!」そんな風に、誰かに聞こえるような独り言を思わず言ってしまうお客様、いらっしゃいますね。

気持ちは、とてもわかります。おそらくは、一緒に回っている方もうんうんと心の中で頷いていることでしょう。でもその言葉、あまり言い続けるとだんだん疑わしく思えてしまうから不思議です。

◆多くのゴルファーを見ているからわかる、ありがちな“言い訳”

ひとりでラウンドしているならともかく、ゴルフは誰かとラウンドすることが通常です。特に接待や、それこそゴルコンといった場合に、自分をよく見せたい! とは誰しも思う事。しかし、毎日のように練習していても、なかなか同じような調子でまわることができないのがゴルフ。その日の体調、コースとの相性、ちょっとしたスイングの変化、アドレスや目線のずれ…。調子が悪い理由は様々あって、ラウンド中にあっさり直せるものではありません。

ご高齢のお客様に多いのは、「昔はもっと飛んだのに」という台詞。それだけ年を取ったという話題としては、お天気の話題並みにありがちなものです。特に男性ゴルファーに多い印象で、同じゴルフ場を回れば、若かりし頃の飛距離とどうしても比べてしまうわけです。

クラブが良くなっているとは言っても、寄る年波には勝てないもの。それでも、飛ばないゴルフを楽しんでいらっしゃる方はたくさんいます。ところが、それを認められずに昔の飛距離で番手を選び、「こんなはずじゃ」と肩を落とされるお客様は少なくありません。

そう呟いたところで、現状は何も変わらない。ではこれからどうするか、クラブを替えてみるとか、トレーニングをしてみるとか、飛ばしたいなら飛ばすための努力をする。そして、飛ばないなら飛ばないなりのマネジメントを考えるという新たな楽しみが増えたと思えたら良いですね。

他のありがちな言い訳も同じです。「ライが悪かった」とか「風が逆から吹いた」とか、自然現象によって起こるミスは仕方ないと感じます。けれども「前の組が遅い」、「グリーンが重い」、「最近練習してくて…」、「今日はなんだか身体が重いな~」なんて言い訳は、「自分が対応できていない」と白状しているようなもの。これを忘れてはいけません。

◆格好をつけるための言い訳、逆に格好悪いですよ!

調子の良い日と悪い日があることは、経験を積めば積むほど誰もが知っていくことです。自然相手のスポーツですから、全く同じ状況でプレーできるこというとはありません。ならば、自分の調子もプレーの一部と考えて、受け入れてしまいましょう。

大切なのは、今の状況を受け入れて、自分の気持ちをコントロールするということ。スイングや立ち居振る舞いで、その人の普段のスコアはわからないにしても、ゴルフ慣れしているかどうかはもちろん、なんとなくその人となりも見えてきたりするものです。

ドキドキワクワクのはずのゴルコンも、普段の調子が出ないで言い訳ばかりしているお客様に、他の3名様が気を遣うような言葉をかけて、なんとか明るく楽しいラウンドにしようとしていました。その人の本音が出てしまいがちでありながら、他のプレーヤーと会話をする時間もあるゴルフ。仕事の接待で使われる理由も、よくわかります。

格好をつけるための言い訳が、逆に格好悪く見せているかもしれないと早く気が付いて、新しい出会いを楽しんで欲しいと願うばかりです。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

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