【トップアマが語る】ジュニアゴルファーに対して思うこと

歯科医という職業をもちながら、数々のアマチュア競技に出場し幾度も優勝を経験。所属しているゴルフ場では、男性と同じティから回ってクラチャンの座にも輝いたトップアマ・塩田美樹子さん。しかも美人とくれば、Reginaとしては注目せずにはいられないわけで……。

いざ出陣! 憧れの塩田さんに、ゴルフにまつわるあれこれを教えてもらいましょう!

関連記事:トップアマが語る【ミスを繰り返さないためにする●つのこととは】

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: dfd27fae772f68bf8bb985607531cb69-1-1024x575.jpg

Q.競技に出場する選手は、ジュニアゴルファーが多いと聞きますが、ジェネレーションギャップを感じることはありますか? 

A.メチャメチャあります!

とにかく体力があるし、すごーく飛ばすし、パットも強気でガンガン入れてきます。正直、うらやましいです。

でも、ゴルフは身長も体重もパワーも年齢も、分けへだてなくできるステキなスポーツ。そして、パー72は誰にでも共通で、その中で、体力や飛距離はもちろん、メンタルや経験など、なにを使ってもいい。さまざまな要素を組み合わせてプレーできるんです。

ちなみに私の対策としては、クラブのスペックを変えることで体力面をカバーしつつ、大人ならではのゴルフで、同じ舞台に立っています。

◆今の若い子は、いい子ばかり! プレースタイルも大いに参考になります

よく、「ジュニアと一緒のラウンドって、ピリピリしていそう」と、言われますが、それはひと昔前の話。

昔はよく、ミスをすると黙り込んでしまったり、緊張しすぎてスコアを崩すなど、心が負けてしまう子も少なくなかったのですが、最近の若い子たちはとてもよく教育されているのか、いい子ばかり。

きちんと元気にあいさつができるし、マナーもよく、ダメだった時の切り替えもうまい。欠点がないんです! 本当に物おじしないので、私も彼女たちと一緒になって会話を楽しんでいます。

プレーについても同様。カラダのばねを使って気持ちよく飛ばすので、私の方がひっぱってもらってます。それに彼女たちの思い切りのいいプレーを見ていると、“飛距離不足”や“パットが弱気でショートしがち”など、自分のゴルフの欠点が浮き彫りになるんです。

ジュニアたちのおかげで、その“気づき”を次に生かせる。私も大人ならではのゴルフで、彼女たちになにかいい刺激を与えられれば、と思っています。

教えてくれたのは、トップアマ・塩田美樹子さん

1982年生まれ、神奈川県出身。両親の影響で、10歳からゴルフを始め、競技に出場。全日本歯科学生総合体育大会4度優勝。2013年、2017年日本女子ミッドアマ2度優勝。2017年日刊アマ全日本大会(ミッドの部)、神奈川県女子ミッドアマ、日本女子ミッドアマ優勝。2018年神奈川県女子ミッドアマ、日刊アマ関東大会優勝。ベストスコアは66。所属している葉山国際カンツリー倶楽部では、男性と同じティから回ってクラブチャンピオンに。2013年に「日本女子ミッドアマ」に優勝した翌年は、なんと「日本女子オープン」にも出場。2020年開催の「内閣総理大臣杯第51回日本社会人ゴルフ選手権関東予選」では、唯一の女性出場者として注目を浴びた。

撮影/竹井美砂子 取材・文/たかはしよし子