キャディさんに見られてる!“こんなゴルファーはイヤだ!”と思われるNGマナー【5】

こんにちは、匿名ライターの「かこみらい」です。 キャディとしてお客様と接する中で起きたあんなことやこんなことを、個人的主観たっぷりにお伝えしていきます。さて今回は、バンカーにまつわる、物理的にも精神的にも痛いお話です。

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イメージ画像/Getty Images

私が勤めていた名門コースでは、バンカーをならすのは基本的にキャディのお仕事でした。 ただ、バンカーをならすのはゴルファーにとって大切なマナーのひとつですよね。

その日私が担当したお客さまは、初心者だったのか、腕前こそイマイチではあったものの気合はピカいち。バンカーに入れてしまっても、バンカーレーキを手にボール跡や足跡をきちんとならしてくれる素敵なゴルフ女子でした。

ただし、問題はそのあと。張り切って頑張りすぎてしまった疲れからか、彼女のプレーはどんどん崩れていきました。バンカーに入る確率もぐんとUP。そして最終ホール。グリーン周りにバンカーがいくつもある、上級者でも緊張してしまうようなホールで、案の定彼女のボールは最もあごの高いバンカーに吸い込まれていきました…。

サンドウェッジを握りしめてバンカーへ駆け寄る彼女。 進行が遅れることを心配したのか、疲れていて判断が鈍ったのか、最短距離のかなり高さのある場所からバンカー内へ踏み込もうとしているではありませんか。そしてその瞬間、あごが大きく崩れ、彼女自身も頭からバンカーの中へダイブしてしまいました。

幸い大事には至らなかったものの、彼女にとっては、物理的にもスコア的にも痛い思い出となってしまったことでしょう。言わずもがなですが、バンカーに入る時には「低いところから入る」が基本です。 最短距離で近づくことが原則ではありますが、あごの高い場合は別問題。初心者の方はとくに、焦っていても注意してバンカーに入るようにしてください。

ちなみにバンカーレーキのおき方は「外置き」と「内置き」があり、日本では外置きが一般的です。プレーの妨げにならない場所に、進行方向と平行に置いてくださいね。

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。