クラブごとの自分の飛距離、知っていますか?

地元・広島では行列のできるレッスンプロとして、アベレージゴルファーのカリスマ的存在である木原睦美プロ。その分かりやすいレッスンは、Regina読者にも大人気です! 今回、木原プロが教えてくれるのは、あなたのゴルフをワンランクアップさせる“数値”に基づいたレッスンです。

第1回は「自分の飛距離を知ること」について学んでいきましょう♪

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◆すべての番手での距離を正確に計測しましょう

単純にボールを狙った方向に打つだけでは、スコアは大きく縮まることはありません。ピンまでの残り距離とそれに合ったクラブを選択できるようになってこそ、ワンランクどころか2、3ランク上のゴルフを目指すことができます。

実際、皆さんは練習場でボールを打つ際、ただなんとなくボールを打っていませんか? 真っすぐ飛んだ! とか、クラブフェースの芯に当たった! と喜ぶゴルフから、そろそろ本気で好スコアを狙うゴルフに変えてみましょう。

その第一歩として把握したいのが自分の飛距離です。まずは自分が持っているすべてのクラブでフルスイングしたときの飛距離を把握します。次に、一番飛ばないクラブ、おそらくサンドウェッジだと思いますが、それを10ヤード刻みで打つための振り幅を知りましょう。最後に7番アイアンでハーフスイングしたときの距離を調べます。

大切なのはアバウトな距離感にしないことです。できれば飛距離測定器で正確な飛距離を把握して下さい。数万円台の出費は安くないと思いますが、長い目で見た場合、必ずプラスになってくれるはずです。

第1回「自分の飛距離を知ること」画像①

一番飛んだ時の飛距離ではなく、何球か打つことで平均的な飛距離が出ると思います。それを自分の飛距離と考えましょう。今回は、ユピテルの「ゴルフスイングトレーナー(GST-7BLE)」を計測に使用しました。

第1回「自分の飛距離を知ること」画像②

7番アイアンでのフルスイングでは122ヤードの数字が出ました

◆10ヤード刻みの振り幅を覚えましょう!

具体的な飛距離の測定法について説明します。測定器をボールの後方に設置したら、同じクラブで数球打つうちに、自分の平均飛距離が分かってきます。それでフルスイングしたときの飛距離をメモして下さい。

次に、サンドウェッジのフルスイングが60ヤードだった場合、10ヤード刻みで打てるように調整します。フルスイングを6等分して振り幅を決め、誤差があるときは微調整します。

ちなみに、私の10ヤードはヘッドがヒザ下からヒザ下まで、20ヤードは両手が腰から腰まで、30ヤードは両手が腰から胸まで、40ヤードは両手が腰から肩まで、50ヤードは両手が肩から顔までの振り幅になります。個人差があると思うので、自分なりのトップの位置とフィニッシュの位置を決めましょう。もしもフルスイングで50ヤードだったら、5等分にします。

3つ目の7番アイアンでのハーフスイングですが、これは林の中から脱出するときに使います。ボールを右足ツマ先の前にセットし、両手が腰から腰までの振り幅で打ちます。ロフトの小さいクラブでスイングをコンパクトにすると、低い弾道で打ち出され、ランが多く出ます。もしボールを右に置いたことで打ちにくいと感じる人は、通常の位置でも構いません。スイングが小さくなった分、低く打ち出されます。

第1回「自分の飛距離を知ること」画像③
第1回「自分の飛距離を知ること」画像④

クラブの番手ごとの飛距離を計測し、それをメモしておきましょう

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑤

サンドウェッジでの10ヤードの振り幅

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑥

サンドウェッジでの20ヤードの振り幅

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑦

サンドウェッジでの30ヤードの振り幅

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑧

サンドウェッジでの40ヤードの振り幅

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑨

サンドウェッジでの50ヤードの振り幅

第1回「自分の飛距離を知ること」画像⑩

7番アイアンでのハーフスイング

◆教えてくれたのは…木原睦美プロ

広島県を拠点に全国を飛び回る人気のティーチングプロ。生徒からは「むっちゃん」の愛称で親しまれ、毎週150人以上を指導。

YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」で、独自のゴルフ理論を展開中。公式LINEアカウントも開設!

撮影/福田文平 取材・文/山西英希 撮影協力/アコーディア・ガーデン東京ベイ、ユピテル ゴルフスイングトレーナー(GST-7 BLE)

 

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