ナショナルチームのテクニカルコーチ・岩本砂織プロ直伝! ワンランク上を目指すパッティング&アプローチ【9】アプローチのクラブを使い分けてみよう!

初心者からトップクラスまで幅広くアマチュアの指導を行う岩本砂織プロのショートゲームレッスン。第9回はアプローチする際にクラブを使い分ける方法を紹介します。

ボールのライ、ボールからグリーンエッジまでの距離、グリーンエッジからピンまでの距離に応じてクラブを使い分けたほうが、ピンに寄る確率は高くなります。

そこで今回は、どのような場面でどのクラブを使えばいいのかをレッスンしてもらいましょう。

バックナンバーもチェック!「岩本砂織プロ直伝! ワンランク上を目指すパッティング&アプローチ」

◆3本のクラブで9種類の球筋を打ってみよう!

ある程度ボールの手前をダフらずに打てるようになってきた読者モデルの吉澤早苗さん。岩本プロから新たな質問を求められると……。

吉澤さん「自分なりにアプローチではサンドウェッジとアプローチウェッジを使い分けていますが、どの場面でどちらのクラブを選択したらいいのでしょうか?」

岩本プロ「基本的にサンドウェッジはバンスが大きいので、芝が薄いところから使用すると、クラブヘッドが地面に跳ねてしまいます。したがって、ライが悪いときはアプローチウェッジを使う方がミスをしにくいと思います。あとは、自分がどのような球筋でピンに寄せたいのかを考えてクラブ選択します。最近のクラブは進化しているので、ライがいいときでもサンドウェッジを使わずにアプローチウェッジを使うことで十分な高さを出せますよ」

アプローチの考え方としては、ピンがグリーンエッジから遠ければ、低い弾道でボールを転がして寄せたほうが方向の安定に繋がりますし、ピンがエッジから近ければ、高い球でランを抑える特殊なショットが必要になる場合もあります。

アベレージゴルファーにとってはその打ち分けを難しいと感じますが、岩本プロによれば打ち方を変えなくても、3本のクラブとボールの位置を変えるだけで、9種類の球筋を打ち分けることができると言います。

岩本プロ「今回使用するクラブは、分かりやすく違いを感じてもらうために、アプローチウェッジ、ピッチングウェッジ、8番アイアンの3本です。例えば、スタンスの中央に置いて、それぞれのクラブを構えてみましょう。フェース面に棒をつけると分かりやすいと思いますが、出球の角度が全然違いますよね。これでもう3種類の球筋を打ち分けられます。あとは、ボールを左足寄りに置けば弾道が高くなりますし、右足寄りに置けば、弾道が低くなります」

極端に高い球を打ちたければ、ボールを左足寄りに置いてアプローチウェッジを選択し、できるだけランを出したいときには、ボールを右足寄りに置いて8番アイアンを選択します。アドレスの形が変わるかもしれませんが、打ち方自体はすべて同じです。

岩本プロ「この打ち方を覚えておくと、セルフプレーのように自分でクラブを持ってボールのところまでいくときには、クラブをたくさん持っていく必要がないので有効です」

ボールをスタンスの真ん中にセットして、アプローチウェッジ、ピッチングウェッジ、8番アイアンの3本で構えた場合、ボールの打ち出し角度がそれぞれに変わることを知りましょう

◆距離よりも「カップインを狙えるクラブ」を選択しましょう

ここで岩本プロから吉澤さんに問題が出されます。

岩本プロ「ボールからグリーンまで4ヤード、手前のエッジからカップまで3ヤード。どのクラブでどのように打ちますか?

吉澤さん「アプローチウェッジでボールを真ん中に置いて打ちます」

岩本プロ「実際に打ってみましょう。はい、まずまず寄りましたね。あと2球打ってみましょうか。それでは同じところからパターを使ってやはり3球打ってみましょう」

アプローチウェッジで打ってもある程度寄りましたが、パターで打ったボールは3球のうち1球がカップインという結果に。

岩本プロ「ということなんですよ。アプローチウェッジだと寄せるショットになりますが、パターだと入れるショットになります。アプローチウェッジでも構いませんが、入れにいくならパターを選択するべきです」

グリーンの外だからと言って、パターを使ってはいけないことはありません。ボールとグリーンの間にある芝が短く刈られているときは、むしろ積極的に使うべきでしょう。

岩本プロ「アベレージゴルファーの皆さんは、ボールからピンまでの距離に応じてクラブを選択しがちです。距離が近いからといって、簡単にアプローチウェッジを選ぶと、グリーンに落ちた後に止まってしまい、ピンに近寄らないことも考えられます。やはり、残り距離ではなく、球筋をイメージして、自分が一番カップインしやすいと思うクラブを選択しましょう」

◆読者モデル吉澤早苗さんの感想

吉澤さん「アプローチには寄せにいくアプローチと入れにいくアプローチの2種類があると初めて知りました。入れにいくアプローチのほうが近く寄ると思うので、クラブ選択の参考になりますね」

アプローチウェッジで打ってもピンに寄りますが、カップインする確率は低くなります

グリーンまでの芝が短いときは、パターを選択したほうがカップインするチャンスが広がります

◆教えてくれたのは・・・

岩本砂織プロ◆LPGAティーチングプロA級。日本オリンピック委員会強化スタッフでもあり、JGAナショナル強化部会の指導者もつとめるスゴ腕コーチ。

2019年12月に「SALTO GOLF 横浜元町 BY Saori Iwamoto」をオープン。“ゴルフとカラダの融合”をコンセプトに、世界基準のゴルフレッスンを提供。

◆撮影協力/ SALTO GOLF 横浜元町bySAORI IWAMOTO

最新機器で世界水準のデータ分析を行い、ゴルフコーチとフィジカルトレーナーがチームとなって、テクニックとフィジカルを強化。今までのゴルフスクールでは体得できなかった「ゴルフとカラダの融合」で、ハンデアップ、飛距離アップを実現!  住所 神奈川県横浜市中区山下町37-8 みなとみらい線元町中華街駅4番出口横  TEL 045-264-8568

取材・文/山西英希 撮影/山代厚男 読者モデル/吉澤早苗

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