片岡大育プロ直伝・冬の飛距離アップ大作戦!【1】体が硬い人にオススメの“横振り”

Regina2019年冬号に掲載された、片岡大育プロによるレッスン「冬には冬の飛ばし方」。今回はその番外編として、本誌には未掲載だった“体が硬い人に贈る飛ばしのポイント”を紹介します。

ドライバーショットの飛距離を伸ばしつつ、フェアウエイウッドのミート率もアップできるので、ぜひ試してみてくださいね。

◆胸を右に向ける感覚を 体に覚え込ませましょう

ドライバーやフェアウエイウッドのように長いクラブでボールを打つときは、バックスイングで上体を十分に回すことが大切です。できれば、下半身をあまり動かさずに上体だけを回したいところですが、まずは上体を回す感覚を身につけてください。

クラブを持つと分かりにくいので、最初はクラブを持たず、体を起こしたまま胸の前で腕を交差させます。そこから“右向け右”で胸を右に向けてみましょう。

体を起こして両手を胸の前で交差させます
そのまま“右向け右”で胸を右に向けます。これが上体が十分回っている形です

次に、クラブを持たずにアドレスの形を作ります。そこから先ほどと同じように胸を右に向けてみましょう。この形ができれば、バックスイングで十分上体が回っています。

体が硬い人は、胸を右に向けずに両手を高い位置に上げようとします。これだとパワーが貯まらないし、ダウンスイングでクラブを下ろすタイミングが早くなるので、ボールを正確にとらえることができません。長いクラブをうまく打てない理由はここにあります。

クラブを持たずにアドレスの形を作ったら、先ほどと同じように胸を右に向けましょう。これが正しいトップの形です
上体を回さずに、両手だけ高く上げてもボールにパワーは伝わりません

◆ドリル クラブを逆さに持って、左手1本で素振りにトライ!

自分では上体を回しているつもりでも、回っていないことがあります。それを確かめるには次のドリルがお勧めです。

まずドライバーを左手1本で逆さに持ってアドレスします。右手は左肩の近くに当てておきましょう。そこから胸を右に向けます。右手の甲は胸の向きと同じなので、自分の胸がどこを向いているのかチェックできます。

右を向いているのを確認したら、そのままフィニッシュまで振り抜きましょう。

ドライバーを逆さに左手1本で持ってアドレスします。右手は左肩付近に添えておきます
トップまで上げて、右手甲が右を向いていれば上体は十分回っています