「履くだけで飛ぶ、ミスが減る」。ちまたで噂のソックスとインソール、試してみました

「もっと飛距離が欲しい!」「2打目からのミスを減らしたい!」。

女性ゴルファーの多くが抱える悩み。解消するには日々の練習が大切……なことは分かっているけど、現実はなかなか厳しいもの。

そこでおすすめしたいのが、“機能性アイテムの力を借りる”という裏技です。今回紹介する「フライング ディスタンス」のソックスとインソールもそのひとつ。ソックスは履くだけでスイングが安定し、飛距離が伸びるインソール一体型の「FD-102 SOLE SOCKS」。インソールは自分のシューズのインソールと取り換えるだけで足元のブレを解消してミート率が上がる、ブレないインソール「FD-CT INSOLE NEUTRAL」です。

その独自の機能を紹介しつつ、プロテスト合格を目指す「マイナビ ネクストヒロイン ゴルフツアー」参戦中の今井鮎美選手が試着。その実力を計測してみました!

今井鮎美(いまいあゆみ)さん 25歳、埼玉県出身。身長・164cm ベストスコア66
プロテスト合格を目指す、「マイナビネクストヒロインツアー」選手。@ayumi4_5/

計測にはドジャース大谷翔平とのパートナーシップ契約でも話題になったRapsodo社のゴルフ用弾道計測器『Rapsodo MLM2PRO™』を使用。

【ソックス】「右足のソールプレートが“右の壁”を作って、女性にありがちなスウェーを防止。私は12ヤード伸びました!」

今井選手がまず体験したのは、インソール一体型の「FD-102 SOLE SOCKS」。メダリストやツアープロを勝利へと導いた“足のスペシャリスト”が作ったゴルフ専用ソックスで、右足内部に装着された独自のインソールが、踏ん張る力をサポート。まるで飛距離アップドリルの定番である「右足の外側でボールを踏みながらスイングする」動きが自然にできてしまいます。カラダのやわらかい女性にありがちな、バックスイングでカラダが右に流れる”スウェー”を防ぐ、というのが特徴です。

「右のソックスだけにインソールが装着してあって、スイングすると勝手に壁を意識することができるし、実際に右に流れないですね」(今井選手・以下同)。

ソックス内部には、独自のインソールが装着されています。厚さは2mmと4mmの2タイプ。
(計測方法)「FD-102 SOLE SOCKS(4mm)」着用ある無しのドライバーショット各10球のうち、ミスショットを除いた上位5球の平均を算出。

【ソックス計測結果】ドライバーの平均飛距離が約12ヤードアップ!

「実際に打ってみると、右足の土踏まずにしっかり乗れるし、右足で蹴ることができるから、パワーも生まれます。それにインパクトの形が安定するからミスも減って、常にいい意識で打てるようになりそう。練習でこのインソールを着用したまま打つことを続けていけば、いいインパクトのイメージを体得することができると思います。いいイメージを覚えるって、大切なことなんですよ」

(通常のドライバーショット5球の平均)

(ソックスを履いて打ったドライバーショット5球の平均)

「とくに疲れてくるラウンド後半は、スウェーしがち。でもこのソックスを履けば最終ホールまでパフォーマンスをキープできると思います」(今井選手) 

インソールが厚い4mmのタイプを履いて打った一発目から「あ、弾道が全然違いますね」とその効果を実感した今井選手。大幅な飛距離アップにびっくりしていました。

「ソックスを履く前と後で弾道の伸びが明らかに違うのは体感できましたが、こんなに飛距離が変わるんですね。バックスイングでのスウェーの心配が無くなるので、思い切って振れるようになりました」

4mmと2mmの2タイプのうち、効果が出やすい練習用の4mmを着用したとはいえ、いきなりドライバーの平均が12ヤードも上がるという驚きの結果が出ました。

右の壁ができていないと、体が右に流れてパワーが溜まらないトップに(左写真)。右の壁がきちんとできていればパワーが溜まったトップになります(右写真)。
右足外側でボールを踏んで素振りするのは、スウェーを修正するための定番ドリル。このソックスはボール無しでも同じ効果が見込めます。

「FD-102 SOLE SOCKS」タイプはショート丈とロング丈。インソールの厚さは4mmと2mm。4mmタイプはグリップ力が強く矯正力が高いぶん、装着感も強いのでスウェーがひどい人や練習場向け。ラウンドには、装着感の軽い2mmタイプがおすすめです。ショート丈、ロング丈 各インソール2mmと4mmタイプあり。 全て¥6,980 https://www.flyingdistance.jp/socks.html

【インソール】「とにかくズレないから、ブレがちな下半身が安定してミート率アップ! 苦手な傾斜地でも安定して振れます!」

次に試着したのは、「FD-CT INSOLE NEUTRAL」。マイシューズのインソールと交換するタイプで、かんたんに装着可能。シューズ内の足の“遊び”や“ズレ”を抑える独自のグリップ技術が施してあり、通常のインソールは着脱がスムーズになるよう摩擦が少ない素材を使いますが、こちらは真逆で摩擦が大きくなっています。シューズ着脱時は多少引っかかりますが、その分靴の中の足の安定感は抜群です。

多少の傾斜地でも下半身の動きが安定することが見込めるため、トップやダフリのミスが怖いセカンドショットを想定して、今度は5Wで試打テストを実施します。

通常のインソールは履きやすさを優先して表面がすべすべしているのに、この製品は真逆です。

「今まで私が使っていたインソールは、もっと表面がすべすべしていました。これはだいぶザラザラしてますね。そのおかげで靴の中で足がズレません。スイング中にカラダがブレないから、トップやダフリのミスが減ってミート率が上がりそうです。かなりキツイ傾斜でも足が全然ズレないのがすごいですね。コースってフェアウェイでさえ傾斜があって、地面から打つ2打目以降のショットが苦手な女性が多いと思うので、インソールがズレないのは、強い味方になると思います」

0.5mm以下の立体ダイヤモンドカット加工が驚異的なグリップ力を発揮。スイング中の足のブレを防止します。
「特に難しいつま先下がりのライでも、シューズ内で足がズレずにしっかり打てそうです」
(計測方法)「FD-CT INSOLE NEUTRAL」着用ある無しの5Wのショット各10球のうち、ミスショットを除いた上位5球の平均を算出。

【インソールの計測結果】試着前、試着後の平均飛距離の差は18ヤード。ミート率も1.46→1.48にアップ!

5Wの平均飛距離が18.1ヤードもアップと、ドライバーよりさらにいい結果が出ました! 飛距離はもちろんですが、女性ゴルファーにとって、長い距離が残りがちな2打目のミート率が上がるのは、本当にゴルフが楽になりますよね。

(通常の5Wショット5球の平均)

(インソールを履いて打った5Wショット5球の平均)

「FD-CT INSOLE NEUTRAL」
サイズ 22.5~23cm、23.5~24cm、24.5~25cm、25.5~26cm、26.5~27cm、27.5~28.5cm 各¥4,980 https://shop.flyingdistance.jp/shop/product_categories/Insole

さて、ソックスもインソールもすごくいい結果が出ているのなら、両方着用したらどうなるのか、気になりますよね? やってみました!

(計測方法)「FD-102 SOLE SOCKS(4mm)」と「FD-CT INSOLE NEUTRAL」の両方を着用し、どちらも着用しないノーマルの結果と比較。ドライバーショット各10球のうち、ミスショットを除いた上位5球の平均を算出。

【ソックス+インソールの計測結果】すごい! 飛距離が+21.3ヤード、ミート率も1.48→1.50にアップ!

最後は、ソックスとインソール両方を着用して計測してみることに。すると、飛距離は平均で21.3ヤードもアップ、ミート率も1.48から1.50に上がりました。想像はしていたものの、ここまですごい結果になるとは。

「スイング中、一切シューズ内で足が動かないうえに、しっかり右の壁があるバックスイングからのパワーの逃げないダウンスイング、そしてボールにインパクトできるので、クラブスピードとミート率が上がって、平均で21.3ヤードも飛距離が伸びました。これはぜひ、ダブル使いをおすすめしたいですね。履いているとき、もっと窮屈かなと思いましたが、きつさもあまり感じず快適でした。練習時も着用することで、右の壁ができるスイングや足のブレない感覚をカラダで覚えられるので、自然といいスイングになると思います」

(通常のドライバーショット5球の平均)

(ソックス+インソールのドライバーショット5球の平均)

時間をやりくりして練習を繰り返し、地道にスキルアップしていくのはゴルフの王道。上達の過程を味わうのもゴルフの楽しみのひとつです。でも、練習してもクラブを替えてもなかなか飛距離が伸びない、チョロなどのミスショットが減らない、と悩むゴルフ女子には、とても頼りがいがあるアイテムと言えそうです。

お邪魔したのは……

霞南ゴルフ倶楽部

18H  7078Y  P72

都心から約60分。霞ヶ浦の南に位置する、名匠・加藤俊介設計の、チャレンジングな18ホール。コースメンテナンスもさることながら、レストランの食事がおいしいと評判。

撮影/田畑 誠一郎 文/高橋佳子 撮影協力/霞南ゴルフ倶楽部