10月22日(水)、「PING FITTING STUDIO 武蔵浦和」(埼玉県さいたま市)にてPINGとReginaのコラボイベント「PING×Regina パターフィッティング体験&工場見学ツアー」が開催されました。「クラブ選びの常識を変えた」と言われるPINGのカスタムフィッティングと、そのクラブが生まれるまでの丁寧な手仕事を体感できる、プレミアムなイベントの様子をレポートします。

普段見られない組立工場に入れ、ライ角調整やグリップテープ巻きを体験できるめったにない機会とあって、参加応募が殺到。数十倍の抽選倍率を勝ち抜けた6名が参加し、「一人一人に合ったクラブづくり」を体感しました。
◆ブランドの始まりであるパターのフィッティングでPINGの真髄を体感

PINGといえば、初心者からベテランゴルファーまで人気の高いゴルフブランド。安定感やミスへの寛容性を支持の理由に挙げる人も多いですが、ブランドの真髄は徹底したカスタムフィッティング。
その哲学は、ブランド創設者の思いが色濃く反映されているといいます。

PINGがスタートしたのは、板に棒が刺さっただけの簡素なパターが主流だった1959年。創業者のカーステン・ソルハイム氏は、自らのクラブを手作りしたことをきっかけにゴルフクラブ製造をスタートしました。
「ゴルファーは一人一人体格も構え方も違う。ならば、シャフトの長さやヘッドの角度も、それぞれに合わせるべきだ」。その考えがPINGの原点であり、カスタムフィッティングへのこだわりが始まりました。

ブランド名の「PING」は、ファーストモデルのパター「1-A」でボールを打った際に響いた「PING(ピン)!」という音が由来。その音とともに、革新的なパターの評判は瞬く間に広がっていきました。
「我々はパターから始まったメーカー。今回のフィッティング体験と工場見学を通して、PINGを魅力に思っていただけたらうれしいです。イベントが終わる頃には、みなさん新しいパターが欲しくなっているはずですよ(笑)」と、PINGのフィッター・藤川さんの和やかな一言からいよいよ体験スタートです。
0.25インチの差を体感! パターフィッティング

参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ専任のフィッターにフィッティングを担当してもらいます。
ここで全員が感動していたのが、シャフトの長さの合わせかた。クラブを持たずに構えたところを見て、合う長さのクラブを選んでくれるので、「無意識に自分がクラブに合わせにいってしまうことがないのが良い!」という意見が続出していました。

PINGのパターは0.25インチ単位で長さ調整が可能。限られたクラブで打ち比べて「この中だったらこれかも」と選ぶのではなく、スペシャリストに細かく調整してもらいながら「これが1番!」を選べるのが魅力です。

ストロークの傾向分析には、PING独自のパター計測ツール「iPING」を使用。パターに装着して3球パッティングすると、自分のストロークタイプやテンポ、最適なライ角が計測できます。
丁寧なフィッティングに大満足

フィッティング体験終了後、それぞれ自分に合った1本を見つけた参加者の皆さま。「初めて“クラブが合う”という感覚がわかりました!」という感激の声とともに、「どうしよう、欲しくなっちゃった…」「工場見学を楽しみにきたけど、うっかりクラブ買っちゃいそう…」といううれしい悲鳴も。
◆工場見学で目の当たりにした“手仕事の精度”
フィッティングの後は、PINGのクラブ組み立て工場を見学。整然と並ぶシャフトやヘッドが印象的です。

「ウッドライン、アイアンライン、パターライン、マルチラインがあり、マルチラインはオーダーの量によってその日作るクラブが変わるんです」と案内担当者。1本のクラブが完成するまでにかかる時間はおおよそ1時間で、その全工程が驚くほど丁寧に行われていました。
職人技が光るパターのライ角・ロフト角調整

フィッティングでそれぞれ自分に合うパターのライ角・ロフト角を知った参加者たち。なんと1本ずつ手作業によって調整されており、目の前で行われる精密な作業に参加者たちの視線はクギ付けでした。

「目視と感覚で調整できるようになるまでには、何年もの経験が必要」という説明には感嘆の声も。
アイアンのライ角・ロフト角調整にトライ!
職人技を目の当たりにした後、実際にライ角・ロフト角調整を体験してみます。

パターは仕上がり具合を目視で確認していましたが、アイアンは機械で仕上がり角度を測りながらの作業。とはいえ、調整作業自体は同じく手作業です。

体験してみると、見るのとやるのとでは全く違います。思った以上に力が必要で、ヘッドを力強くハンマーで叩くのも恐怖心がつきまとうもの。何度も微調整を繰り返してようやく合わせたい角度になります。当然、1本ずつオーダーに合わせて違う角度に調整していくため、いつも同じ力加減でやればいいわけではないのも難しいポイント。
想像以上に手こずるグリップ巻き体験
続いて、グリップ巻き体験に挑戦。テープを重ならず・隙間なく巻く工程に苦戦しながらも、真剣な表情を見せる参加者の皆さま。

「たった1本巻くだけでも難しい。これを何本も正確に、スピーディに巻くなんてすごい!」と声が上がります。国内に出荷される全てのクラブがこの工程を経ていることを知り、PING製品への信頼感が一層高まった様子でした。

◆きめ細やかなフィッティングと職人の手仕事、2つの哲学が生む信頼
工場見学後も、「プロのフィッティングはどのように行っているんですか?」「フィッターさんの指名はできますか?」など、製造工程とカスタムフィッティングのすごさを体感したからこその前のめりな質問が続出。


全員に豪華な参加賞もプレゼントされ、ゴルフ熱が一層高まった様子の皆さま。まだまだ時間が足りない様子の中、充実の体験ツアーが幕を閉じました。
参加者の感想をご紹介!

「久しぶりにパターフィッティングを受けて、打ちやすい長さや重心がわかった気がします。工場での体験もすごく印象的。ライ角やロフト角の調整を自分でやってみて、こういう風にできているんだという驚きと、自分のクラブへの愛着が増しました」(ゴルフ歴5年/平均スコア104/Gさん)
「フィッティングが目から鱗でした。楽な姿勢、楽なストロークで打てる1本が見つかってうれしい! 身長が高いので、なおさらフィッティングの重要性を感じ、パター以外もフィッティングを受けてみようと決めました」(ゴルフ歴4年/平均スコア100/Tさん)
「ショップで簡単なフィッティングを受けたことはありますが、ここまで本格的に、自分にクラブを合わせてもらうようなフィッティングは初めてで感動! 今までは正直、見た目の好みでクラブを選ぶケースもありましたが、今回で“クラブが合う”感覚がわかったので、次からクラブ選びの意識が変わりそうです」(ゴルフ歴1年/平均スコア105/Kさん)
「パターフィッティング自体も初めてで、合わせてもらったもので打つと明らかに転がりが安定してびっくりしました。感動しています…! 工場見学もすごく楽しくて、普段入れない製造現場が見られたことももちろんですが、PINGの社員の方々が生き生きと働かれていたのがとても印象的です」(ゴルフ歴1年/平均スコア110/Nさん)
「PINGユーザーなので、自分の使っているクラブがどのように作られているのか知れて、勉強になったのと同時にクラブへの信頼感が増しました。フィッティングもよかったです。クラブに合わせて自分の打ち方を調整するのではなく、自分の打ち方に合ったクラブを使うだけでこんなに違うんだと驚き」(ゴルフ歴4年/平均スコア90/Aさん)
「フィッティングしてもらったら、普段自分が使っているパターより短めのものがしっくりきました。0.25インチ単位で長さ調整ができると聞いて、微差だと思いましたが打ったら感覚の差がたしかにあった。工場を見学して、人の手で作られたクラブという事実を改めて実感できました」(ゴルフ歴5年/平均スコア88/Sさん)
◆「あなたに合うクラブ」をぜひ見つけにいって!

今回のイベントを通じ、参加者たちは改めてフィッティングの重要性を実感していました。「既製品を“なんとなく”選ぶのではなく、自分に合う1本に出合う」。それは上級者だけではなく、ゴルフを楽しむ全ての人が得られる喜びです。
クラブの性能を最大限に引き出すには、正しいフィッティングとたしかな製造技術が欠かせません。PINGの哲学「一人ひとりに合うクラブを届ける」は、そのどちらにも真摯に向き合う姿勢の証。
今回はパターフィッティングでしたが、「PING FITTING STUDIO」ではそれ以外のクラブのフィッティングも可能。予約すれば無料で受けられるので、新しいクラブを探している人や、今よりもスコアアップしたい人はぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。
撮影/村上悦子





