笹原優美プロの単純明快レッスン! パット練習は30センチを入れることから始めましょう!

ショットに悩む女性ゴルファーも多いと思いますが、好スコアをマークしたいならパッティングの回数を減らすことです。50センチ以下の距離を確実に沈めたり、3パットの回数を減らすことができれば100を切るチャンスも出てきます。

この連載ではパッティングの基本をレッスンしながら、カップインする確率を高めるためのコツをアドバイスしていきます。ぜひあなたのスコアメイクに役立てて下さい。

第7回は「スタート前に行う効果的な練習法」について説明します。

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◆30センチはフェースの向きを確認するのに有効

スタート前のパッティング練習は、自分のタッチやグリーンの状態を把握するためにもぜひ行いましょう。

練習法としては、できるだけ真っすぐなラインを見つけ、カップから30センチ離れたところからボールを転がします。カップに近いところから打つと、フェース面がどこを向いているのか分かりやすく、正しいアドレスで構えることができます。その結果、狙ったところにボールを打ち出す感覚が養われます。

短い距離を正確に打てなければ、長い距離をカップインすることはできません。まずはミスヒットしないことを心がけて、10~20球ぐらい打ってみましょう。少しでもミスヒットしたなとか、真っすぐ転がせていないなと思ったら練習を続け、違和感なく転がせると確信してから次の段階に移りましょう。

30センチの距離が終わったら、次は50センチの距離から同じように練習します。その際、ボールから30センチ先に仮想のカップがあると思い、そこに対してフェースをスクエアに合わせます。あとは50センチ先のカップ目がけて打つだけです。

30センチ先のカップに対してフェース面をスクエアに合わせましょう

確実にフェースの芯でボールをヒットしてカップインさせます

30センチをクリアしたら50センチに挑戦します

長い距離を打つときはボールの30センチ先に仮想のカップをイメージし、それに対してフェースをスクエアに合わせます

◆徐々に距離を伸ばしていき、最終的に10メートルを打つ

50センチの距離が終了したら、1メートルまで距離を伸ばします。さらに、3メートル、6メートルと伸ばし、最終的に10メートルの距離を打ちましょう。距離が伸びても30センチ先の仮想カップにフェースを向けることは変わりません。

長い距離よりも短い距離から練習を始めたほうが、方向性や距離感を合わせやすいと思います。大切なのは短い距離を打つときに、無造作に打たないことです。短い距離を打つときほど慎重にフェースを合わせ、確実にボールをヒットしましょう。

おそらく50センチぐらいになると、外す確率も高くなってくると思います。それでも練習を続けることにより、カップインの確率は上がってきます。

スタート前にこの練習を行なうことで、本番での成否が大きく変わります。時間がなければたとえ5分でいいのでトライしてみましょう。

いきなり長い距離を打っても方向性や距離感は合いません。30センチから初めて徐々に距離を伸ばしていくことによって、10メートルのロングパットでもカップ近くにボールを寄せることができるのです。

◆教えてくれたのは…

笹原優美 ささはら・ゆみ/92年生まれ。父の勧めで11歳からゴルフを始め、高校はゴルフ部のある法政大高校に進学。和田泰朗コーチに師事した。2011年からプロテストに挑戦、19年に7度目の受験となったが合格ならず。国内ツアーには単年登録で出場してきた。19年は中国ツアーでシードを獲得、同年11月の台湾ツアーのQTも通過し、2020年は2つのツアーを主戦場にする予定だった。

取材・文/山西英希 撮影/村上悦子 取材協力/飯能くすの樹カントリー倶楽部

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