【宮田成華プロに聞く!】高低の打ち分けはアドレスの形でほぼ決まります!

せっかくティショットをフェアウェイのいいところに落としても、第2打をミスしては好スコアをマークすることはできません。そこで、グリーンを狙うショットをクラブ別、状況別に分けて宮田成華プロにレッスンしてもらいます。

第11回はアイアンショットの高い球、低い球の打ち分け方について説明します。状況に応じて高低を打ち分けられると、スコアメイクの幅が広がりますよ!

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◆高い球はボールを左に置いて右足体重で打ちましょう!

私の場合、元々弾道が高いので積極的に高いボールを打つことは少ないかもしれません。それでも目の前に高い木があり、越えなければいけないような場面では、あえて高いボールを打ちます。また、グリーンが硬い場合、高い球を打つことにより、高さを利用してボールを止めることがあります。

具体的な打ち方ですが、まずボールを1個分ほど左に寄せます。次に体重を右足に多めに乗せます。左足に4割、右足に6割の配分です。あとは目線を高くすることで、高い球を打つアドレスの完成です。フィニッシュでは自然と両手が高い位置に収まり、弾道が高くなります。

ところが、せっかく高い球を打つアドレスをつくったのに、人によってはさらにボールを高く打とうとする動きを加えようとします。それは、ダウンスイングで右肩の位置を下げることです。その結果、ボールの手前をダフるミスにつながります。

アドレスを変えた時点で、いつもと同じようにスイングをしたら高い球が出るんだと信じること。これが高い球を成功させるコツです。

ボールを通常より1個分ほど左に寄せ、右足体重で構えます。これで高い球を打てる確率が高くなります

右肩が極端に落ちないようにクラブを振り抜きます

フィニッシュで両手が高い位置に収まると、弾道が高くなります

◆低い球はボールを右に置いて左足体重で打ちましょう!

低い球は高い球よりも使用する場面が多くなります。アゲンストが吹いているとき、打ち下ろしホールでのショット、林から出すとき、ランを多めに出したいときなどです。

具体的な打ち方は、高い球を打つときと反対だと考えましょう。まず、ボールは通常よりも1個分ほど右に寄せます。これにより、ロフトが小さくなり、出球が低くなります。つぎに、体重を左足に多めに乗せます。左足に6割、右足に4割の体重配分です。さらに、視線も低くしましょう。

あとはいつもとスイングすると低弾道になりますが、やはりよけいな動きをする人が少なくありません。ボールを低く打ちたいあまり、さらに鋭角にクラブヘッドを下ろして来ようとしがちです。その結果、スピン量が増えて逆に吹け上がってしまいます。

低い球を打つアドレスが完成したら、よけいなことはしないこと。フォローでヘッドを低い位置に出していけば自然と弾道は低くなります。そのための準備がアドレスです。必要以上にボールをつぶすような動きは避けましょう。

ボールを1個分右に寄せて、左足に体重の6割を乗せましょう

フォローでヘッドを低い位置に出せれば、弾道は低くなります

そのままフィニッシュまで振り抜きましょう

◆教えてくれたのは…

宮田成華 みやた・なるは/1997年11月7日生まれ、東京都出身。スリーボンド所属。

取材・文/山西英希 撮影/村上悦子 取材協力/東名厚木カントリー倶楽部(PGM)