【銀座のかずこママがズバリ言うわよ!】ゴルフのお悩み 解決サロン Vol.3

銀座6丁目にある「銀座Room」は、遊びなれた紳士や淑女が夜な夜な訪れる会員制バー。お目当ては、オーナーのかずこママを中心にくり広げられるウィットに富んだおしゃべり。人を愛し、ゴルフを愛するかずこママが、Regina-webに登場。ゴルフにまつわる「あるある」悩みをズビシッと解決してくれます!

お悩みVol.3「クルマで送り迎えしてもらうときの心得」

ゴルフが大好きなのですが、クルマを持っていません。当然、どなたかのクルマで送り迎えしていただく機会が多くなるのですが、スマートにふるまうにはどうすればいいのか悩みます。

先日は、交通費をお支払いしようとしたところ「あ、いらないから」と受け取ってもらえず、御厚意に甘えてしまいましたが、本当に払わなくてよかったのかどうか……。ママならどうしますか? (医療系事務・ユリ 32歳 既婚 ゴルフ歴2年)

相手が裕福な方の場合は、手土産で敬意を払う

わたしもクルマを持っていませんから、アナタと同類ね。

まず、迎えに来てもらうときの前段階として、「どういうルートで行かれます? ご迷惑をおかけしない場所まで行きますが」という、謙虚な姿勢は見せるわね。でもたいてい「いいよ、家の近くまで行くよ」と言ってくださるので、「いいんですかー! ありがとうございます♪」と素直にご厚意に甘えるわ。

さて、肝心の当日だけど、もしも相手が社長さんや、自分より目上の裕福な方で、交通費の2000円や3000円なんて絶対受け取ってくれない、むしろお金を渡すなんて失礼って感じの場合。

車中でのドリンクはもちろん、お子様がいる方だったら「これお子様と召し上がってください」と、あらかじめ用意していたお菓子などの手土産を差し上げる。奥様に、という場合ならお菓子ではなくワインとかね。ご本人へのお礼なら、ゴルフボールのワンスリーブを「今日使ってください」とお渡しするときもある。

わたしは家に、“迎えに来てもらうときのお礼用”として数種類のゴルフボールを常備していて、その方がいつも使うボールを差し上げることにしているの。何を使っているかは、プレーやおしゃべりの機会に何気なく聞くなど、知る手段はいくらでもあるはずよ。どれも2000円以内で収まるものばかり。安いものよね。

同年代や乗り合わせなど、割り勘の場合はあらかじめポチ袋に準備

もちろん相手が裕福な方ばかりとは限らないし、数人で乗り合わせていくこともある。そういうときはだいたい交通費は割り勘になるけれど、わたしはいつも3000円をポチ袋に入れて持って行く。ゴルフ場が遠い場合は高速代やガソリン代も高くなるから5000円とかね。

あらかじめ、かかる交通費を想像して、多めに見積もって準備しておくわ。そもそもバッグを送って電車に乗ったら3000円じゃすまないでしょ。ドアツードアで、バッグも積んでくれて、おまけに運転までしてもらうんだから、それぐらい当然!

とくに乗り合わせる場合は、下りる間際に交通費の清算をして「4で割ってひとり2678円、2500円でいいよ」とかってなりがちだけど、わたしそういう細かい感じ、嫌いなのよねー。全然スマートじゃないし。そうならないよう、朝の段階で「みなさん、今日は3000円オールで行きましょ」って具合に仕切っちゃうわ。お金の話は最初に終わらす。その方が後味もいいと思うんだけど。

要は交通費とかそういうところでケチるなってことよ。気遣いもせず、0円で送り迎えしてもらうなんてムシがよすぎ。そんなケチな女はゴルフやめなさいと言いたいわ。たいていそういう女は練習にもクラブにもお金を使わないから、ゴルフがうまくなるわけない。それってゴルフしててもムダじゃない?

ゴルフは社交のスポーツ。敬意と遠慮は絶対に忘れてはダメよ。ま、Regina読者にはそんなケチな女はいないと思うけどね。

かずこ(Kazuquo)ママ プロフィール

“一見さんお断り” 銀座6丁目の会員制バー『銀座Room』を経営。常連には多数の女子プロゴルファーが名を連ねる。名門コースの会員権をもつほど、自身も大のゴルフ好きで、年2回のコンペを主催。著書に「東京銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲」(集英社刊)がある。インスタグラム(@kazuquo)もチェック!