シャフトについて、もっと知りたい!【女性ゴルファーのためのシャフト講座】

「がんばって振っても飛ばない」「いつまでたってもうまくならない」。その理由は、シャフトが合っていないからかも!? 事実、ゴルフがうまい女子の間では、シャフトにこだわる人が増えているとか……。

そこで「Regina」では、女性にとってのシャフトに注目! 素朴な疑問を、プロに分かりやすく解説してもらいます。

「シャフトのことなんて、考えたことない」「なんだか難しそう」とスルーしていたあなた。シャフトを知れば、あなたのゴルフがワンランクアップするはず!

【第1回】シャフトのことってよくわからないけど、どんな役割をしているの?

A)自分にとって最高ショットは、シャフトの「しなり方」で決まる!?

クラブはヘッドとシャフトとグリップでなりたっています。グリップは、手とクラブをつなぐ部分。サイズやフィット感が打つボールに影響します。ヘッドは直接ボールにエネルギーを伝える部分。それぞれの性能やロフトによって、打つボールの高さや飛距離、方向性に影響します。

みなさん、ついヘッドばかりに注目しがちですが、じつはシャフトの役割は、ヘッド以上に大きいと言っても過言ではないかも。とくに、クラブの中で最も長く、飛距離が求められるドライバーにとっては重要です。

シャフトは、ただクラブとボールをつないでいるだけではありません。お分かりの方も多いと思いますが、シャフトはスイング中、しなります。そしてこの「しなり方」は、シャフトによってそれぞれ違い、それが打つボールに大きく影響します。

どれがいいというわけではなく、大切なのは、しなり方が自分のスイングのタイミングに合っているかどうか。身長やカラダの柔軟性、力の強さ、ヘッドスピード、ボールに対する入射角、打ち出し方向、打ち出し角、スピン量…etc

ひとり一人違いますが、その人に合ったタイミングでシャフトがしなることで、効率よくヘッドが動き、ボールに最適なエネルギーを与えてくれるのです。

また、どんなにいいヘッドでも、シャフトか自分に合っていなければ、そのヘッドの性能を生かすことはできません。自分にとって、シャフトが硬すぎたり重すぎれば飛ばないし、毎回ボールが曲がるのは、シャフトが柔らかすぎるからかもしれない。つまり、上達しないのはシャフトのせいかもしれないのです。

「とはいえ、リシャフトするのは上級者がすること。私にはまだ早い」なんて、思っている人も多いでしょう。実際に、既製品のままクラブを使っている女性がほとんどだし、クラブのバランスを考えられているので完成度は高いです。ただ、既製品についているシャフトは平均的な女性ゴルファーを対象に作られているので、より、それぞれの個性に合わせたいなら、リシャフトもあり。

それに、技術がない人ほど、クラブに頼るべきだと思うんです。自分に合うシャフトを見つければ、いまの技術のままでも、もっと飛ばせて安定したショットが見込めるはず。

まずは知識を身につけて、もっとシャフトに注目してみましょう!

◆女性専用シャフト「ELDIO」にも注目!

女性ゴルファーのシャフトへの関心が高まる中、昨年10月、女性専用シャフト『ELDIO(エルディオ)』が三菱ケミカルから誕生。2モデル×4スペック×3カラーと充実のラインナップ。注目を集めています。

◆教えてくれたのは 林佳世子プロ

JPLAドラコンプロ。ドライバー最高飛距離299ヤード。ベストスコア65。数々のドラコン選手権で優勝。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)にて、飛距離アップをはじめ、スコアアップのためのレッスンを指導するほか、テレビ、雑誌などで活躍中。Instaglamはコチラ!→(@kayoko00

◆監修 浦大輔プロ

身長170cm。ドライバー最高飛距離420ヤード。ジュニア時代、数々の試合で優勝経験をもち、東北福祉大学に特待生として入学し、ゴルフ部に入部。現在は、物理学、スポーツ力学、ゴルフクラブのメカニズム、体の構造を研究した、独自のゴルフ理論で、多くのゴルファーのスキルアップをサポート。東京・赤坂の「✓d Golf Academy」(route-d.com)ヘッドコーチ。YouTube 「かっ飛びゴルフ塾」配信中。

取材・文 たかはしよし子 撮影/福田文平