ゴルフがもっと楽しく、簡単に! 読者モデルがクラブフィッティングを体験

ゴルフの上達には練習が重要ですが、自分に合ったクラブを選ぶことも大切です。その一番の近道は、お店などで「クラブフィッティング」を受けること。でも、なんとなくハードルが高いと感じる人も多いことでしょう。実際のところ、クラブフィッティングとはどのようなものなのでしょうか? 読者モデルの徳田若菜さんが、ドライバー、パター、ウェッジのフィッティングを「ヴィクトリアゴルフ青山店」で体験してきてくれました。

フィッティングを受けた徳田若菜さん(右)と、ヴィクトリアゴルフ青山店 クラブフィッターの舘山翔一さん

◆スコア100前後の腕前でも大丈夫?

スコアは100前後という徳田さんも、これまで「私の腕前で受けてもいいの?」「ゴルフ用語などが難しそう」などと考えていたそうで、フィッティングは未経験。でも、最初のドライバーフィッティングの時点で、その不安は早々に消えてしまいました。

最初はドライバーのフィッティングから。自分のドライバーと、3本の試打クラブでのショットを、弾道計測機で計測

まず、徳田さんが感じたのが、「フィッティングは上級者だけのものじゃない」ということです。この日、担当をしてくれた青山店の クラブフィッター・ 舘山翔一さんが、ヴィクトリアゴルフが誇る豊富な試打クラブのなかから、徳田さんのマイドライバーでの弾道を考慮して3つのモデルをセレクト。それぞれを数球ずつ打ってみると、モデルごとに計測データの違いがはっきり表れたからです。

前方に映し出された、ボールが止まった場所を示す分布図。モデルごとに楕円で囲まれているので、傾向が分かりやすい

徳田さんのマイドライバーでは、距離は出るものの右に行く傾向が強くなっていました。一方、3本の試打クラブのうちPINGのドライバーでは、マイドライバーと距離が同等で、かつボールが真っすぐ飛んでいることが分布図から分かりました。

「私のレベルでも、どのドライバーが自分に合うのか、合わないのか、こんなに分かるものなんですね!」(徳田さん)

「合っているかどうかは、それぞれのレベルで見ることができるんです。実力の有無はあまり関係がないんですよ。上級者も初心者も、フィッティングは同じくらい重要だと思います」( 舘山さん)

キャプション)右よりの白のラインで囲まれているのがマイドライバーで、ブルーのラインがPING。PINGの球の方が真ん中に集まっているのが分かる

◆専門用語が多いと不安です……

また徳田さんは、「やさしく説明してくださったので、お話がわかりやすかったです」と、 舘山さんの対応にも感心していました。たとえば弾道計測器で測るデータの項目には専門用語がずらりと並ぶのですが、 舘山さんが、スイングスピードを「クラブを振ったときのヘッドの速度」、スマッシュファクターを「ミート率」といった具合に、丁寧に言い直しているのが印象的でした。

「ゴルフの場合、テクニカルなこととか、難しいことが多いですよね。だからいろんなレベルの方に対応できるよう、意識的に専門用語を使わないようにするなどして、分かりやすくお伝えすることを心がけているんです」( 舘山さん)

1打ごとにデータを見ることも、もちろん可能。モニター下部には、さまざまな項目の計測データがズラリ

◆自分に合うパターって、こうやって調べるんですね!

さらに徳田さんにとっては、フィッティングをしながら「参考になるアドバイスをたくさん聞くことができた」こともうれしいポイントだったようです。特にパターの際には、役に立つ話の連続でした。

パターフィッティングの様子。パターやボールの動き、アドレスなどを館山さんが鋭く観察

舘山さんはまず、打痕が残るシールを貼って、フェースのどこでボールを打つことが多いのかを調べました。その結果をもとに、徳田さんに最適なモデルを選んでいきます。

フェースに貼られたシールに残っている打痕に注目。徳田さんはフェースの上目で打つ傾向にあることが明らかに

「打点によって、パターの種類の向き不向きがあるなんて知りませんでした! カワイイとか、色などでパターを選ぶ人が多いと思うんですけど、やっぱりちゃんと選ぶと、結果も違ってくるんですね」(徳田さん)

また 舘山さんに、グリップをあまりギリギリで握らないようにしたほうがいい、と指摘されたことにもビックリ。

「振ったときにパターがグラグラすると感じることも多かったのですが、正しくグリップできていなかったことが原因とは気づいていませんでした。こんなふうにレッスンに近いような話をしてもらえるのも、フィッティングのすごくいいところですね」(徳田さん)

◆自分に合ったクラブなら、ゴルフがもっと楽しく、簡単に!

舘山さんは女性ゴルファーのみなさんに向けて、「もっと気軽にフィッティングに来てほしいですね」と言います。

「ゴルフは、おそらくどのスポーツよりも、道具で変わるものだと思います。実際、フィッティング後にクラブを変えたことで、『ゴルフが楽しくなった』とか、『スコアが良くなった』と報告してきてくださるお客様も多いんです。自分に合ったクラブを使うほうが、よりゴルフが楽しくなりますし、簡単にもなると思いますよ」( 舘山さん)

ウェッジフィッティングでは、軽量モデルへの変更と、 舘山さんによる構え方についてのアドバイスで結果が激変

いかがだったでしょうか? こうした専門家によるクラブフィッティングは、今回ご協力いただいたヴィクトリアゴルフのようなゴルフショップの場合、無料で受けられる場合も多々あります。遠慮せずに、試してみましょう!

ヴィクトリアゴルフ青山店クラブフィッター 舘山さんがオススメする 最新ドライバー3モデル

◆キャロウェイ「MAVRIK MAX LITE」 ドライバー

「非常にスイートスポットの広いドライバーになっていますので、芯で打つことにまだ自信がないという人にはオススメです」
ロフト角:11.5度(Aシャフト)、13度(Lシャフト) 77,000円(税別)

◆テーラーメイド「SIM MAX ウィメンズ」ドライバー

「芯で打つと、非常に飛んでくれます。少し腕前に自信がある人にとっては、最適なドライバーと言えるかもしれません」
ロフト角:12度(Lシャフト、Aシャフト) 73,000円(税別)

◆ダンロップ「ゼクシオ レディス」ドライバー

「とても軽くて、振りやすいです。許容範囲が広いドライバーなので、誰が選んでも大間違いにはならないと思います」
ロフト角:11.5度(Rシャフト)、12.5度(Aシャフト、Lシャフト)13.5度(Lシャフト) 80,000円(税別)

文/柴寿之 写真/岡田こずえ 撮影協力/ヴィクトリアゴルフ青山店