【宮田成華プロに聞く!】フックを打つときは右ヒジを軽く曲げて構えましょう

せっかくティショットをフェアウェイのいいところに落としても、第2打をミスしては好スコアをマークすることはできません。そこで、グリーンを狙うショットをクラブ別、状況別に分けて宮田成華プロにレッスンしてもらいます。

第9回はインテンショナルフックの打ち方について説明します。目の前に木などの障害物があるときに、このテクニックがあると役立ちます!

【宮田成華プロ】 「女性ゴルファーだってパーオンは狙えるんです!」レッスンのバックナンバーはこちら

宮田成華プロ

◆フェースは目標、スタンスはクローズです!

ボールを意識的に左に曲げて打つことをインテンショナルフックと呼びます。目の前に木があり、ボールをその木の右に打ち出せるときはこの球筋が有効です。ツアープロの場合、ピンが左端に立っているときにグリーンの真ん中を狙ってこの球筋で攻めることがあります。

打ち方ですが、クラブフェースは目標に対してスクエアに合わせますが、スタンスはクローズに構えましょう。通常よりもボールを右足寄りに置き、体重も右足に6割ほど乗せておきます。また、クラブは短めに握っておくのがいいですね。

テークバックではスタンスの向きに沿ってクラブをあげたら、ダウンスイングでもスタンスの向きに沿ってクラブを振り抜きます。したがって、スイング軌道はインサイドアウトになります。

どれぐらい目標の右を向いて構えたらいいのか疑問に感じる人がいたら、基本的に出球はスタンスの向きに飛んでいくので、ボールを打ち出したい方向に対してスタンスのラインが向くように構えましょう。

クラブフェースを目標に向けたら、スタンスのラインはボールを打ち出したい方向に向けます

スタンスの向きに沿ってクラブを上げましょう

スタンスの向きに沿って振り抜きます

◆スイングの基本は守りましょう

アベレージゴルファーの中には、フックをかけることが苦手な人もいると思います。その場合、スイング軌道がインサイドアウトになっていない可能性があります。特に、バックスイングでクラブをアウトサイドに上げる人には、この軌道でクラブを振るのは難しいかもしれません。

実は、クラブをインサイドに引くにはコツがあるんです。まず、アドレスしたら、右ヒジを軽く曲げてみましょう。真後ろか見たときに、右ヒジよりも左ヒジが少し前に出ている感じならOKです。これで、インサイドにクラブを引きやすくなります。

スイング中は体の軸を中心に体を回転しますが、その際、頭が上下左右に動かないように心がけ、アドレスでの前傾姿勢もキープします。さらに、ダウンスイングで上体が目標方向に突っ込まないように注意しましょう。

自分ではインサイドアウトの軌道でクラブを振っているつもりでも、このスイングの基本ができていないと、その通りには振れていないことがあるので一度自分のスイングをチェックしてみることも大切ですね。

ノーマルなアドレスでは、飛球線後方から見たときに左腕は見えません

インテンショナルフックを打ちたいときは、右腕を少し曲げて、左腕が見えるように構えます

右腕を少し曲げたか前にすると、インサイドにクラブを上げやすく、インサイドからクラブを下ろしてこれます

クラブを短く持ちましょう

◆教えてくれたのは…

宮田成華 みやた・なるは/1997年11月7日生まれ、東京都出身。スリーボンド所属。

取材・文/山西英希 撮影/村上悦子 取材協力/東名厚木カントリー倶楽部(PGM)