働く女性たちが“最高峰”を競う「第1回 CLGT Premiere Cup presented by ELDIO」の全国決勝が開催!史上初の“東西戦”は「オールイースト」が勝利 個人戦では市橋海選手が優勝

4月18日(金)、愛知県の南山カントリークラブを舞台に「第1回 CLGT Premiere Cup presented by ELDIO」の全国決勝が開催されました。東西それぞれの予選を勝ち抜いた総勢32名の社会人女子ゴルファーが集結し、18ホールストロークプレーによる「個人戦」と出場した予選会場別にチームに分かれて合計スコアを競う「東西対抗戦」を行いました。

◆チームウェアや遠征支援金の支給など、ユニークな試みがいっぱいの大会

「CLGT Premiere Cup presented by ELDIO」は“企業で働く女性”が出場できる競技です。主催するのは発足から7年目を迎える「一般社団法人企業対抗レディスゴルフトーナメント実行委員会(以下、CLGT)」。企業で働く女性たちが、家庭でも職場でもなく、自分らしく過ごせる“第三の場所”の創出を目指して、ゴルフを通じたさまざまな競技、イベントを開催しています。

CLGTが主催する競技は、ただスコアを競うだけでなく、企業で働く女性ゴルファーたちが楽しみながら交流できるさまざまなコンテンツを用意していることが特徴です。

例えば今大会はCLGTとしては初の「個人戦」ですが、出場した予選会場別に「オールイースト」と「オールウエスト」に分かれて2名でペアを組み、フォアボール方式でチームの合計スコアを競う「東西対抗戦」も同時に実施されました。チームごとに協賛企業のアディダスからヘッドウェア、アパレル、ソックス、シューズが支給され、選手たちはお揃いのチームウェアを着用し、全国決勝のプレーに臨みました。オールイーストはトップスが赤、オールウエストはトップスが白と色分けされたチームウェアを身にまとった選手たちがプレーを行う様子は、なさがらプロの「ライダーカップ」や「ソルハイムカップ」のような雰囲気。通常の競技では味わえない「CLGT Premiere Cup presented by ELDIO」ならではの魅力と言えるでしょう。

また、全国決勝に出場する選手には特典として「遠征支援金20,000円」が支給されました。今大会は東西の予選会場から見て中間地点に当たる愛知県のゴルフコースが戦いの舞台です。関東と関西のどちらに在住する選手にとっても長距離の移動や前泊が必要になり、出場に当たってどうしても少なくないコストがかかってきます。「遠征支援金」があることで、そういったコスト面での大会出場のハードルが軽くなります。その他にも、大会のエントリーフィが全国決勝は無料であったり、JR名古屋駅からコースまでを行き来するバスを用意したりと企業で働く女性が出場しやすい環境づくりが徹底されていました。

紅白のチームウェアを着用して、全国決勝に臨んだ選手たち。その雰囲気はまるでツアープロのチーム戦のようでした

キャップの側面には「ALL WEST」、「ALL EAST」の刺繍が施されています

スタート前の記念撮影。個人としても、チームとしても企業で働く女性ゴルファーたちの“最高峰”を目指していきます

◆「働く女性を応援したい」という理念が一致して「三菱ケミカル」が大会を特別協賛

今大会には特別協賛として、女性専用設計のシャフトブランド『ELDIO™』や『Diamana™』、『TENSEI™』を展開するシャフトメーカー「三菱ケミカル株式会社(以下、三菱ケミカル)」が名前を連ねています。今回、大会を特別協賛するに至った経緯について、三菱ケミカルの担当者に話を聞きました。

「三菱ケミカルはこれまでジュニアゴルファーの育成と女性ゴルファーの支援に注力してきました。他メーカーにはない『ELDIO™』という女性による女性のためのシャフトブランドを展開しているのも、そういった背景からになります。我々としても“働く女性を応援したい”という共通する理念を持っていましたので、大会を協賛させていただく運びとなりました。

1回目の開催ということで手探りな部分もありましたが、改めて大会を協賛して良かったと感じています。スタート前の集合写真の段階から参加者の皆様の楽しそうな姿を見ることができましたし、2回目の開催に向けて、より大会を充実したものにしたい気持ちになりました。CLGTの皆様にご尽力いただきながら、もっと多くの企業で働く女性ゴルファーたちに参加していただけるような大会にしていきたいです」

特別協賛として大会を支援した三菱ケミカル。2回目以降の開催でも働く女性を応援する大会の運営をサポートしていきます

◆スコア78の市橋海選手が個人戦優勝、東西対抗戦は653ストロークの「オールイースト」が勝利

快晴の中で実施された全国決勝の競技でしたが、多くの選手が南山カントリークラブの戦略的なコースレイアウトと硬く締まったグリーンに苦戦を強いられました。そんな中で「オールウエスト」の市橋海選手と野田博子選手が78ストロークでホールアウト。18番ホールからのカウントバックで、市橋選手が「個人戦」の優勝者となりました。

「今日はメンバーに恵まれて良いスコアを出すことができました。南山カントリークラブは狭くて、とても難しいコースで、マネジメントにすごく頭を使いました。CLGTは参加されている方々がみんな明るくてやさしくて、すごく楽しくプレーすることができました」(市橋選手)

「今日はラッキーな場面もありましたが、3パットを3〜4回してしまったことが悔しかったですね。バーディチャンスに付けて決め切れなかったシーンもありました。CLGTの大会は楽しくラウンドできて、スコアを競いながら戦うこともできて、すごくよかったです。社会人になって、これだけワイワイ楽しくラウンドできることってなかなかないですよね」(野田選手)

個人戦では「オールウエスト」の選手が存在感を見せましたが、「東西対抗戦」では653ストロークをマークした「オールイースト」が「オールウエスト」を7打差で振り切り、勝利を挙げました。関東予選でトップ通過を果たし、「オールイースト」のキャプテンを務めた田中友理奈選手は「今までにない良い経験ができました」と大会を振り返ります。

「選手としてはあまり貢献できませんでしたが、予選、決勝といろいろなお仕事をしている皆さんとラウンドすることができて楽しかったです。同組でプレーした市橋選手から、職場とお家までの間に練習場があって、仕事帰りにいつも寄るという話を聞いて、もっと練習しなければいけないなと刺激を受けました。CLGTは、仕事や家庭とは違う自分が頑張れる場所、刺激をもらえる場所になっていて、すごく楽しいです。これからもっともっと頑張ろうという気持ちになりました」(田中選手)

競い合いながら楽しく、いろいろな業種で働く女性たちの輪が広がっていく。今大会では約半数の選手がCLGTの競技に初出場だったようです。CLGTが目指してきた“第三の場所”の創出はどんどん広がりを見せていると言えるでしょう。

尚、「CLGT Premiere Cup presented by ELDIO」の第2回大会のエントリーがすでに公式サイトでスタートしています。関東予選が7月8日(火)に埼玉県の嵐山カントリークラブ、関西予選が7月10日(木)に滋賀県の瀬田ゴルフコース北コース、全国決勝が9月19日(金)に愛知県の南山カントリークラブで開催予定となっています。個人として気軽にエントリーできて、予選通過の先にはさまざまな真剣勝負と東西に分かれてのチーム戦が待っている新機軸の大会、気になる方は一度、参加してみてはいかがでしょうか。

個人戦のトップ3。左から2位の野田博子選手、優勝の市橋海選手、3位の中田彩乃選手

「オールイースト」のキャプテンとしてスピーチを行った田中友理奈選手。個人戦では5位に入りました

全国決勝は、程良い緊張感と和気あいあいとした雰囲気の中でプレーが進行しました

個人のスコアだけでなく、組ごとにペアを組んでチームのスコアを集計するのも今大会の面白さです

特別協賛 三菱ケミカル株式会社 / 協賛 アディダス ジャパン株式会社

撮影・取材・文/田辺直喜 取材協力/南山カントリークラブ

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