木下さん?三浦とどかず? 昭和ギャグ連発のおじさんゴルファー【キャディさんは見た】

こんにちは、匿名ライターの「かこみらい」です。キャディとしてお客様と接する中で起きたあんなことやこんなことを、個人的主観たっぷりにお伝えしていきます。さて今回は、令和の時代に滅多に聞かれない「昭和ギャグ」連発のおじさまゴルファーのお話です。

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イメージ画像/Getty Images

その日はおじさま4人組でのラウンド。ベテランの余裕とエンジョイな空気感で、スムーズに進行できそうだな、と思いながらのスタートでした。

ティーショットで大きく曲がったボールがフェアウェイ横の木の下で止まりました。打ち終わったおじさまは「いやあ、まいったね。木下さん」と。あれ? 今日のメンバーに「木下様」はいないはず。

私が混乱していると、「松下さんじゃないんだね」と同伴のおじさま。それでようやく「あ、親父ギャクか…」と分かりました。大きな木の下にボールがあるから木下さん。もしその木が松の木だったら松下さんと呼ぶんだということに。

打ったボールがショートしたら「三浦とどかず」。これって俳優の三浦友和さんのこと? OKのときには「まあ、OK牧場でしょ」。これはかの有名なガッツ石松さんのギャグ。お先のパターは「ジャンボおさきです!」。あっこれはプロゴルファーのジャンボ尾崎さんのことだ。そして、スコアを付けているときには「僕は2年3組ね」、「僕は3年2組」。どうやら、2オン3パットを2年3組、3オン2パットを3年2組と言っているようなのです。

おじさまたちの会話を聞いているだけで、謎解きのような気分。プレーはスムーズにゆったりと進行しましたが、私の脳内は彼らの“親父ギャグ”を紐解くのに大わらわでした。

今ではすっかり少なくなってしまいましたが、今思い出してもちょっと笑えるラウンドになりました。古き良き日本のゴルフを象徴している昭和のおじ様たち。印象に残りすぎて、自分がうっかりラウンドで連発しないように気を付けなければと思うかこみらいなのでした。

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。