ボール洗浄機を独占?!親子の連係プレーはほかで活かすべきでは【キャディさんに見られてる】

こんにちは、匿名ライターの「かこみらい」です。 キャディとしてお客様と接する中で起きたあんなことやこんなことを、個人的主観たっぷりにお伝えしていきます。

今回は、私がプレーヤーとしてゴルフを楽しんでいた時に出会ったとある親子のエピソード。抜群の連携プレーで親子の絆を感じさせながらも、“マナー的にちょっと…”と印象に残っている思い出をお伝えしたいと思います。

キャディさんに見られてる!“こんなゴルファーはイヤだ!”と思われるNGマナー バックナンバーをチェック!

イメージ画像/Getty Images

ゴルフ日和でコースが混みあっていたとある日曜日、静寂に包まれたティーイングエリアに、アクセル全開でカートを走らせる親子ゴルファーの姿が。私たちのカートにぶつかる?! という寸でのところで急ブレーキを踏み、降りてきたのは、お父さんと中学生くらいの男の子2人の3人組です。

私たちの組も不穏な空気に包まれましたが、気を取り直してスタートしました。後ろの組の親子たちは、決して初心者という雰囲気ではないのですが、打ち込みをしても何の声かけもないなどマナーがなっていない印象でした。

なんとかハーフを終えて食事に向かい、午後も何事もありませんように…と思いながらバックナインのティーグラウンドに向かうと、早々にランチを終えたらしい親子の姿が。

そこで目を疑う光景が飛び込んできたのです。親子はティーイングエリアに設置されているボール洗浄機で、両手に抱えたレジ袋いっぱいに入ったボールをせっせと洗っているではありませんか。

お父さんがボールを洗い、お兄ちゃんがお父さんから受け取ったボールをタオルで拭き、弟がボールを受け取り別のレジ袋の中へ入れる。バケツリレーのような見事な連係プレーで、ボールは見る見るうちに洗いあがっていきました。

ボールを洗うこと自体は悪いことではないのですが…ティーグラウンドでほかのプレーヤーがティーショットを行っているなかで、です。あまりの出来事に言葉を失ってしまいました。

その出来事からこれまでに10年以上、キャディとして、プレーヤーとしてさまざまなゴルフ場に行きましたが、後にも先にもあの光景をふたたび目にすることはありませんでした。あの子どもたちも、もう立派な大人に成長しているでしょう。もしゴルフを続けているとしたら、マナーの分かる男性になっていて欲しいと祈るばかりです。

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。