Regina編集部(以下、R)―ミズノクラシック、本当におめでとうございます。でも今日は、優勝した喜びというよりは、“それまで”を聞きたいなと思って。プロゴルファーとOLとでは違うことも多いかもしれないけど、30歳前後のRegina読者にとって、桃ちゃんの経験ってヒントになると思う。先が見えないとき、苦しかったとき、どうやって自分を支えていたの?
上田桃子(以下、桃)―今年学んだのは、“開き直る余裕を持つ”ってことかな。湯船に浸かってるようなリラックスする“余裕”じゃなくて、“客観視できる余裕”。うまくいっていないときは、一生懸命頑張ってもあんまりうまくいかないんだから、もういいやって開き直ることの大切さに気付いたんですよね。
R―そのきっかけって何だった?
桃―気付きは…、震災があったでしょ?自分が頑張っている姿でみんなを元気にしたくて、結果を出して明るくしよう!って、それをいちばん見せられる場所が宮城(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)だったんだけど、予選落ちしちゃって…。それで、“かっこつけてダサっ”って気付いた…。それで、結果がついてこないときは、見てくれている人はわかってくれるんだから一つ一つ頑張っていこう、っていう気持ちになれたんだと思う。
R ―実際、夏ごろまではブログとかも「自分らしく」とか「信じれば勝つ」って言葉がたくさん出てきていて、正直それが空回りしちゃっている時期もあったのかな、って思った。取材で会ったときにも「これでも悩んでいるんですよ〜」なんて言っていたし。そういうのが吹っ切れた?
桃―今思うと、そういう言葉は“キレイごと”だったんですよね。自分がダメだったときや、落ち込んだときも、「ミスしたら強くなれる!」って思うようにしていた。でも、本当悪いときって、そう思っていたってダメ。人って余裕がないと、相手に優しくできないし、言われたこともストレートに入ってこないんだなーってことに気付いたのかな。(小林)浩美さんにも言われたのは、「わかって欲しいのに」って思っているだけじゃなくて、ときにはキツイって言うことも必要なんだよって教えられた。吐き出したら楽になるかもよって言われて、実際に母親に吐き出したら、「何だ、言葉にしたら大したことないじゃん」って思えた(笑)。
R―確かに、口に出すとスッキリする!
桃―私、こう見えてゴルフはすごい真面目なんで(笑)。今まで“開き直る”って、“怠けてる”とか“試合を捨ててる”って感じだったんです。だから、真剣にやりすぎちゃってずっと張り詰めていたし、余裕も無かったんですよね。だけど、体力的にもキツイなーと思ったら、もう1回楽なカラダで頑張るためには休養していいんだって気付いたら、急に余裕ができた。ゴルフ以外にもオフを満喫できるようになったし、気持ちをコントロールできるようになったんです。
R―大切なのは、考えすぎずに開き直ることなのだと。
桃―でもね、後輩にも言うのは、考えないで良いってのとは違う。考えてやらないと、良い事も悪い事もわからないし、単なる答えしか見つからないでしょ?私もすごく考えた時期があったからこそ今がある。考える時期は、それはそれで必要だったんですよね。
―Vol.2 「ミズノクラシックで見せた、笑顔でラウンドの理由」に続く(1月24日UP予定)









