女性ゴルファーのための『90台キープ』の鉄則、教えます!【1】効率のいいクラブを選ぼう!

「100切りは果たせたけれど、90台がなかなか続かない!」。それは、中級者レベルに突入したゴルファー共通の課題です。偶然ではなく、安定して90台でまわるための基本を学びましょう。

教えてくれたのは、【LPGA日本女子プロゴルフ協会会員 矢崎和プロ】

2004年~2010年の間、ツアープロとしてトーナメントに出場。現在はヒルズゴルフアカデミー虎ノ門等で指導者として活躍中。ツアー経験を活かしたコースマネジメント、スコアメイク指導がわかりやすいと定評がある。

ゴルフ歴ばかりが延び、いつまでたっても次のステージに進めない人は、どこがいけないのでしょう。スイング?タイミング?練習不足?いいえ、そうとは限りません。

「小さな判断ミスが大叩きの素になるものです。たとえば、3Wの調子が悪いのに無理して使い続けていませんか?そんな日は3Wを7Wに替えれば、チョロやダフリが減って、ムダな2~3打がなくなります」と矢崎プロ。

いつでも100切りができるようになる秘訣は「クラブ選択」「コース戦略」「グリーン周り」にあり。ありがちなシーンで“大叩きしないコツ”を知り、いつものゴルフをワンランクUPさせましょう!

効率のいいクラブを選ぶ!

練習場ではナイスショット連発なのに、コースに出ると、思い通りのショットが打てないことがあります。主な原因は、適材適所のクラブ選びができていないから。ミスが出たときや難しいライでは、よりやさしく打てるクラブを選ぶことが大前提です。

お悩み:ティショットがスライスばかり!

「ティショットはドライバーに限る!」「スライスが続くけど、そのうち調子が良くなるに違いない!」と自分に言い聞かせることが大事!でも本当は、心の奥で「またスライスかも…」と不安増幅中。

正解:ドライバーを封印するか、ティの位置を大胆に変える

立て続けにミスしたら、ドライバーは使わず、3Wなどに切り替えて。ティショットがOBになった場合、2球目も同じ位置にティアップすると景色が変わらず、身体が反応して同じミスをしがちです。2球目はティ位置を大胆に移動しましょう。


お悩み:フェアウェイバンカーからのショット。ピンとの間にあるバンカーに、また入れちゃうかも

フェアウェイバンカーからの脱出ならラクだし、残り100ヤードは得意の距離。万が一トップしたら途中のバンカーに落ちるかもしれないけれど、ネガティブな考え方をしたら、いつまでたってもスコアが縮まらないよね!?

正解:次のバンカーに届かないクラブで打つべき

得意な距離でもグリーンにのせる自信がなければ、その次のショットで確実にグリーンを捉えることを考えましょう。ベストは次のバンカー手前に刻むこと。次のバンカーに絶対届かないクラブを選択して、フェアウェイ上(写真斜線範囲内)に確実に出しましょう。


お悩み:残り150ヤード。ライの悪いラフからピン方向を狙いたいけど…

残り150ヤードだから、ウッドを使って少しでもグリーンに近づけたい!ラフからのショットで3Wは難しいから、5Wか7Wでフルスイングするのがいいと思うんだけど、どっちがいいかしら。

正解:2本用意するなら、アイアンとユーティリティ

“120ヤード以上はウッド”と単純に決めていると、痛い目に。この場合、グリーンに近づくことよりも、次にグリーンオンできる場所を見極め、ラフから脱出しやすいアイアンやユーティリティを持っていくのがお利口です。

Regina 2016年冬号掲載 撮影/内藤サトル イラスト/いいあい レイアウト/アトム☆スタジオ エディター/大津恭子